ガンを防ぐ8箇条 6.レモン、はちみつ、ビール酵母を摂る
クエン酸の効果
クエン酸は疲れたときにほしくなる成分として一般的に知られていますが、他にはどのような効果があるのでしょうか?実はクエン酸には、美容や健康、生活に至るまでさまざまな効果が期待されています。
痛風に効くクエン酸
痛風は体内で合成される尿酸と、排出する尿酸のバランスが崩れることによって起きる病気です。血中の尿酸濃度が高くなると溶けにくくなった尿酸が関節液中で結晶化して沈着し、激しい関節炎と足の付け根の痛みを感じます。近年、成人男性における発症率が高くなっているといわれています。
では、どうしてクエン酸が痛風の改善に効果があるのでしょうか?
痛風を改善するには、尿酸の材料となるプリン体を多く含む食品を制限することも大切ですが、尿をアルカリ化させることが大切です。クエン酸製剤(クエン酸ナトリウムとクエン酸カリウムの合剤)は尿をアルカリ性にする性質があり、尿酸を尿中に溶かし排出しやすくします。これにより尿酸値が下がるので、痛風の改善が期待できます。
ミネラルの吸収をサポート
体の組織や機能を調整しているミネラルは、非常に吸収しにくい栄養素です。特にカルシウム・鉄・亜鉛などは日本人に不足しがちともいわれています。クエン酸は、キレート剤★として働き、これらのミネラルの腸からの吸収を高めます。
★キレート…二つ以上の配位原子が、金属イオンを挟むように配位してできた環構造をもつ化合物
クエン酸の活用法
私たちの生活ですぐに取り入れることができるクエン酸の活用方法をご紹介します。
熱中症予防に
熱中症は、高温環境下で体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れ、体内の調整機能がうまく働かなくなることで発症します。めまいや立ちくらみ、頭痛、嘔吐などの症状が出たら注意が必要です。
熱中症による脱水症状を改善するには水分だけでなく、ナトリウムなどのミネラルの摂取が大切です。クエン酸はミネラルの吸収をサポートする働きも期待できるので、いつもの水分補給にクエン酸が含まれているものを使用すると、熱中症対策に有効であると考えられています。
また、熱中症は屋外だけでなく室内でなにもしていないときでも発症することがあります。屋内にいるときにもこまめな水分補給を心がけましょう。
クエン酸は一度にたくさん摂っても時間が経過するとともに体外に排出されてしまいます。一日何回かに分けて摂ること、毎日続けて摂ることをおすすめします。