北の旅人

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政治家・小沢一郎の限界を見た!

2007-11-08 17:31:50 | Weblog

民主党の小沢一郎代表の突然の辞表提出、そして撤回の騒動は、結論から先に言ってしまえば、政治家・小沢一郎の限界を見た思いがするというこだ。

 「私は不器用で、口べたな東北気質で、どうしても説明不足になりがちだ」「気力が途切れたというか、プッツンしたというか、そういう精神状態に陥った」ということを言ったが、このことは政治家にとって誠に大事な要素であり、政権交代を実現して一国のリーダーたらんとする資格はないということを証明したことになる。

 いろいろな弁解を言っているが、今までの小沢氏の言動から推し量ると、要は「わがまま病」が再発したとしか言いようがない。自分の思うようにならなければ、子どものように駄々をこねるというスタイルだ。新進党、自由党の解党もそうだったし、今回も自分が進めようとした「大連立構想」が党内の猛反対にあって、「もう、やってられない!」と、プッツンしたのだ。「私は変わる」と言って代表になったが、人間は、そんなに簡単には変われるものではない。

もう一つ大事なことは、今まで「政権交代実現」を声高に叫んできたにもかかわらず、今になって、「民主党は様々な面で力量が不足している」「民主党に政権担当能力はない」などと自分の党について酷評したことは、有権者をバカにしているにも程がある。不良品を売っていることと同じだ。

 もっとも、「政権交代」については、すでに国民は学習済みであり、そんなに簡単に民主党に政権を任せるということにはならないだろう。先の参院選で民主党が大勝したのは、年金や格差問題に関して自民党にお灸をすえる意味合いが強かったのではないかと思う。

 今回のドタバタ劇で、小沢氏を再び代表として「お願いする」という民主党も実に情けない。こんな体たらくでは、そう遠くない時期に分裂の危機を迎えるハメになるだろう。