上海と香港

上海の人は香港を、香港の人は上海（と言うより大陸全般）を、お互いにバカにしあっています。
「上海は国際都市として香港を越えた」などと、中国政府も発表している。
物流や数字の面では確かに香港を越えているのだが・・・・。
その中身は・・・・？、である。
安い人件費を武器に、コンテナなどの物流部門を香港から移動させただけ。
金融、商業などの分野では、世界的な信用という部分で全くけんかにならない。
観光という部分でも大きな違いがある。
私はトータルで２ヶ月くらい上海に滞在したが、アジア以外の国の人に会う事は少なかった。
別にいないではないのだが、今回はじめて行った香港で一日に会った人数の方が多いように感じる。
上海の夜景の名所、バンド（租界）も人出だけは多いのだが、大陸の人（おのぼりさん）がほとんど。
一方の香港（百万ドルの夜景）は、大陸の人も多いのだが、外国の人も多い。
香港が百万ドルなら上海は？。
おまけして、五十万ドルといったところか？。
上海にもそれなりの良さはあるのだが・・・・。
上から（上海はテレビ塔の展望台、香港は山の上の展望台）見ると、その差は歴然とする。
長くイギリスの統治下にあった香港と、開放されて日の浅い上海を比べる事自体に無理があるのでは？。
イギリスから返還されて、中国領になったとはいえ、香港はまだまだ中国にとって外国です。
香港在住の中国人を含めて、外国人が大陸に入るのは簡単。
しかし、大陸の人が香港へ行くのは大変です。
なんと、ビザがいるのです。
飛行機の運賃も、香港行きは国際便で、隣のシンセン（距離は殆ど同じ）までの２倍くらいになります。
街の雰囲気も全く違います。
香港は世界レベルの国際都市、上海はアジアレベルの国際都市といった感じです。
これは、治安の面でもいえます。
上海は、小さな犯罪が非常に多いです。
タクシーは、運転席を厚いアクリルの板で囲ってあり、住宅も、一つのブロック全体を侵入防止の為の塀で囲っています。
まるで、要塞、のようです。
香港はその反対で、小さな犯罪は少ないそうです。
もっとも、スリには何処でも気をつけたほうがいいです。
スリは、上海でも香港でも多いそうなので気お付けて。
あと、中国大陸で気を付けなければいけない事があります。
交差点で道を渡る時。
気を付けなければいけない事。
中国大陸は右側通行で、右折（日本の左折）は一部を除いて、赤信号でもＯＫなので注意しないと、大変な事になります。
マナーの悪い国ですから、歩行者がいても突っ込んできます。
保険に入っていない車も多いらしいですから、本当に注意が必要です。
怪我でもしたら、病院でマタ苦労します。
ナンでも、中国の病院では、治療費を先に払うのだそうです。
払わないと治療してもらえないそうです。
香港はその点、あまり心配はないようですが、注意するに越した事は有りません。