へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

都知事選

2007年03月22日 23時26分40秒 | Weblog
なんと、都知事選挙に14人も候補者が。
東京に生まれ、31年間東京都民ではあったが、その後は埼玉県民なので直接は関係ないのだが、14人とは恐れ入りました。
他の候補との違いを明確にする為、イロイロな事を言っているが、所詮は「足の引っ張り合い」でしかない。
「船頭多くして、船山に登る」等という事にならなければいいのだが?。
これでは無党派層だって、目移りがして困るのでは?。
誰一人、有効得票に達しないで、再選挙、なんて事も。
再選挙も、見方を変えれば、東京都の経済を活性化させるのには役立つかもしれません。
一時的ではあっても、選挙関連業界は選挙景気で潤います。
お金が動かなければ、景気は良くならないのです。
「給料が上がらないから物を買わない」のか「物が売れないから給料が上がらない」のか。
「卵が先か、鶏が先か?」と同じです。
しかし、選挙によって一時的にお金が動いても、持続して動かなければ意味がありません。
どうすれば持続的にお金が動くのでしょう?。
今の日本には、持続的にお金を動かす条件が有りません。
戦後日本は、高度経済成長を成し遂げましたが、それには理由がありました。
戦争に敗れた日本は、殆ど何も無い貧しい生活でした。
テレビなど無い時代、ラジオさえない家も珍しくありません。
電気も、裸電球が一つ。
それさえも無い家も数多く有りました。
電線が無く、電気が来ないのです、想像できますか?。
平成の現在では、想像も付かない話です。
それが今ではどうでしょう?。
テレビも電話も車も、一人に一台と言ってよいほど普及しています。
「今どうしても欲しい物はありますか?」、と質問しても、返ってくる答えは「お金」と言うのが殆どです。
「そのお金で何を買いますか?」と聞くと、殆ど答えが返ってきません。
「特別欲しい物は無いが、お金は欲しい」と言ったところでしょう。
企業は必死で消費者の購買意欲をかき立てようとしいますが、これだけ物があふれていては難しいでしょう。
前にも書きましたが、経済は、お金が動く事によって、良くなります。
需要と言う、お金が動く条件が無いのだから、景気は良くなるはずがありせん。
「公務員を減らせ」「税金の無駄ずかいを無くせ」「公共事業を減らせ」。
もっともなご意見ですが、いずれも、景気の足を引っ張ります。
中国が、二桁の経済成長をつずけられるのは、国内に多くの貧しい人たちを抱えているからです。
日本の終戦直後と同じ様な生活をしている人々が、まだ沢山います。
これらの人々が、潜在的な需要を持っているのです。
しかしいつの日か、その需要が無くなる時が来ます。
経済成長とは広い意味で、ねずみ講、と変わりが有りません。
常に新しい子(需要)を増やさなければ成り立ちませんから、新しい子(需要)が増えなくなればオシマイです。
後は、成長型ではなく、持続型経済に変わります。
持続型経済とは。
食料品は食べれば無くなるので、嫌でも買わなければなりません。
これと同じで、耐久消費財と呼ばれる物でも、耐用年数がたてばやがて使えなくなります。
それが必要な物であれば買わざるを得ません。
この様に、否応なく発生する需要に頼る経済を、持続型経済と言います。

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表と裏

2007年03月22日 04時09分52秒 | Weblog
物事には表と裏がある。
別な言い方をすれば、光と影、プラスとマイナス、権利と義務、長所と短所、などなど。
どれも切り離して考える事は出来ないのです。
以前少し触れた事があるのだが、小泉政権のもとで郵政の民営化が決まった。
しきりに民営化によるプラス面だけが強調され、数の力で強引に決定されたのです。
郵政の民営化は、旧国鉄の民営化と同じで、人口の多い都市部にとってはプラスに働きます。
しかし、人口の少ない地方にとってはマイナスに働きます。
私の住んでいる町は、埼玉県の西部に位置していますが、集配業務をする本局と、特定郵便局があります。
最近、この特定郵便局が無くなるという噂が広がっています。
この特定郵便局は、本数が少ないながらバスが利用できます。
しかし本局は、バスを利用しても、バス停から20分以上歩かなければいけません。
特定郵便局はバス停から1分。
民営化することによって、この様な不便な事がおきるのです。
これから、日本のあちこちで起きるのではないでしょうか?。
弱者の切り捨て、弱いものいじめです。
「弱い者をいじめてはいけない」等と言いますが、国をあげて弱いものいじめをしているのです。
障害者の為にバリアフリー。
しかしその一方で、地方の弱者には新しいバリアが作られているのです。
何故この様な事が起きるのでしょう?。
答えはいたって簡単です。
都市部には数多くのの有権者がいますが、地方には少ししかいないのです。
多数決で決めれば地方に勝ち目はありません。
何でもかんでも多数決。
これは、言い方を変えれば、数の暴力、弱いものいじめです。

NHKに民営化、などという馬鹿げた事を考える人がいます。
NHKが民営化したらどうなるか、本気で考えた事があるのだろうか?。
単純に、「受信料を払わなくていい」位にしか考えていないのでは?。
NHKが民営化して、CMを流すようになったら、民放は果たして生き残れるのであろうか?。
全国放送が出来るNHKと、出来ない民放。
スポンサーはどちらを選ぶか?。
結果は書かなくても判ると思う。
世の中そんな単純な物ではないのです。
目先の事にとらわれると、落とし穴、に落ちるのです。

今回の、都知事選でも同じことが言えます。
11人立候補するようですが、どの候補も有権者の気を引くような政策を並べるでしょう。
しかし、大事なのは、その政策が実現可能なのか?、実現したとして、二次、三次的に問題が起きないか、と言う事を考えなくてはいけません。
後になって、「こんな筈ではなかった」等という事が無いようにしなければいけません。
「人間は賢い動物」と言いますが、何度、同じ過ちを繰り返した事か?。
後悔は先に立ちません。

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