今年に入り読んできた本を、ここでまとめてみました
相変わらず伊集院静さんと池井戸潤作品ばかり
ハイ!同じ作家を飽きるまで読み続けるのが私の癖です
このエッセイは週刊文春「二日酔い主義」の最終巻だそうです
ギャンブラーで大酒飲み・・
なのに、お花に詳しくて文章がとっても美しい
そんな伊集院静さん
「お金が無いお金が無い」って書いていたら
故郷のお母様が心配して
「お金に困っているのなら何とかしますよ!」と言って来て
とても反省した・・とか
次は・・
談合をテーマにした池井戸作品「鉄の骨」
中堅ゼネコンの若手社員が
現場から、いきなり談合課といわれる部署に異動になり・・
仕事のため会社のため一生懸命やっているだけなのに
談合の現場に深く関わるようになってしまう・・
談合なんて古いテーマだなぁー!なんて思っていましたが
読んでいた時、ちょうどリニアモーターカーの談合事件もあり
談合の知識が全くなかった私でも分かりやすく
銀行員の恋人との関係は、ちょっと胸キュンでしたし
さすが池井戸潤さんですね~
緊迫感でドキドキしながら楽しく読んでしまいました
ちなみに、この作品は
吉川英治新人賞を取っています
長編の後は、ちょっと軽いエッセイを・・
筋金入りにキッチリされている下重さんの生活術
「使い捨ての輪を断ち切る」とか
「スーツケースひとつのシンプルな旅」とか
「旅に出て無駄のない暮らしを訓練する」とか・・
雑な私にも参考になることが少しだけ有りました
そして・・
以前から読みたかった伊集院さんのご両親の物語
上巻では、ご両親が初めて出会った青春時代が素敵ですし
お母様のご両親と弟さんが朝鮮半島に戻るまでの出来事など
ドラマチックでグイグイ読めてしまいます
下巻では・・
朝鮮戦争で大混乱している半島に単身乗り込むお父さん!
実話を基にした命がけの壮絶物語
何しろ伊集院さんのお父さんは頭が良くて勇敢で家族愛に溢れ
戦争の描写はとてもリアルで伊集院さん渾身の作品だと思います
この作品を読んでいる時期
たまたま歴史的な「米朝首脳会談」が有り・・
連日TVで朝鮮戦争の事や韓国と北朝鮮の歴史についても
今までになく詳しく放送していて・・
あまり良く分かっていなかった半島の歴史も
少しだけ詳しくなって
このお話の背景も良く理解できるようになったのでした
とはいえ・・
この小説は政治的なお話ではなく深い家族愛の物語なのです
最後は私、また泣いてしまいましたぁ~