現代日本語「誤」百科 788 その揚げ句の果てに を、例題にしている。慣用句を正しく使うべきだと説明する。あげくのはて という言い方が、慣用句の決まった形だとしている。に をつけるのは文法的には問題ないが、慣用句の使い方として受け入れにくいそうだ。この用例の場面、文脈によって、に をつけていることがあるので、表現上の文体など、目的の に をつけると内容にちがいがあるだろう。この例題だけでは判断しにくいが、その とあるので、何かを列挙してのこととなる。だからこの場合は、挙げ句の果てに となっていると思われる。なお、表記の揚げ句は発句に対する挙句とするものが多い。挙句が、あげく、となって、おわりに という意味も持つようになったので用法がこの語を用いたそれまでの文また句が、次の文また句へかかる働きがある。 . . . 本文を読む