昭和の日だ。ふと、元号の由来をたずねたくなって、検索するとすぐにもわかった。このわかりようは評価に値する。すなわち、Yahoo!知恵袋に、2010/04/03 – wikiに乗ってますよ。というわけで、大正は『易経』の彖伝・臨卦の「大亨以正、天之道也」(大いに亨(とお)りて以て正しきは、天の道なり)、昭和は『書経』の尭典の「百姓昭明、協和萬邦」、平成は『史記』の五帝本紀の「内平外成(内平かに外成る)」、『書経』大禹謨の「地平天成(地平かに天成る)」、「内外、天地とも平和が達成される」、すぐにもこれが正しいかどうかとなって、その原典にあたるかどうかという評価だ。昭和の時代は、ウィキペディアによって、昭和天皇の在位期間である1926年(昭和元年)12月25日から、1989年(昭和64年)1月7日まで、であり、さらには、昭和は、歴代元号の中で最長であり、外国の元号を含めても最も長いが、元年と64年が共に「7日」なので、実際は62年と14日である、と解説する。なお書きで、なお60年以上続いた元号は日本の昭和(64年)、清の康熙(61年)および乾隆(60年)しかない、とあるのも興味深い。ついで、第二次世界大戦が終結した1945年(昭和20年)を境にして近代と現代に区切ることがある、とあって、この時代の現代にまさに生を享けて育ってきた世代であることを思うと、昭和の日こそわが時代の日である。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 792 テロ対策警戒実施中 を、例題にしている。コラムの見出しには網掛けがあって、テロ対策警戒 のところを強調し、ここが問題だというわけだが、これを見ていつも思ってしまうことは、この網掛けを内容とする誤用の説明であるとするのだろうが、はたして語句の切り方がこれで良いかなと、いよいよ日本語が分からなくなってしまった読み取り方になってきたということで、日本語の漢字の文字列を文法に照らして理解することができなくなってきたのは大問題題なのだ、これはふつうに読めば、テロ対策 と、警戒実施中 をそれぞれ読み取ることになり、テロ対策を実施中、その警戒を実施しているとわかるが、これをいわば、テロに対する策を警戒するとは、読まないし、読めないのであるが、案の定、そう読んでいるので、せめて テロの対策のために警戒を実施している と読んで、実施の内容が警戒であるコト、警戒を実施中、そしてその警戒とはテロについて対策することを内容とする、テロ対策、となるはずだ。テロの策に対して警戒するとするテロ実行犯側に立った解釈をする、テロ対策が望ましくないこととなる理解は決してできない看板である。このコラムの同語反復というとらえかたは、解説にいつも矛盾をきたす説明である。 . . . 本文を読む
主題は文章にある 日本語の文法について その12 象は鼻が長い という文は文章の構造を持つ文である。文章の謂いは文が複数あるということ、文を超える日本語の文法単位である。象は~ことです 鼻が長い この二つが組み合わさったととらえるのがよい。*象が鼻が長い となれば二つの主格があって形容詞述語一つに関係するので文としては認められない。象が長い とは言わないだろう。
文章の主題は文章がそれについて述べようとするものである。いくつかの文が連なっているとその文の意味内容はいくつかの文のまとまりとなって文章となり、その文章の内容を脈絡として作り出す。文章から文を切り取ることによってそれを単位として文を見ることになるが、主題主語の表れる文はいわば重文また複文の構造を示すことが多い。 . . . 本文を読む