日本語の音声について
音声はおととこえである。音はオンであるので、訓読みをすれば、物が立てるあるいは発する一つ一つのおとの意味になる。音読みをすればそれを総体的にとらえることになる。
音声は人間が発する音であるが、その音を声として出している。声は響くように振動を伴った音である。のどを使って、そこには振動して響きを作り出す声帯を持っている。響きは体の一部を使って増幅する。
音声はコミュニケーションのために出す音である。それを口とその内部また周辺部を使ってさまざま、音色をだす。その出し方を、口で調音をしていると説明する。音を整え音声として肺から出る息を発音する。
発声と発音は音の出し方で違ってくるが、言語の発音というときは声帯の振動の有無などが伴うので、同じ意味内容になるのは、人間の発声と言語の発音ととらえるときである。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 780 手術が無事に成功した を、例題にしている。会話で、手術無事だった、うん、無事だったよ、というふうに手術に立ちあった家族などの間で行われて、わたしたちは無事の確認をすることが普通である。その時の、ぶじ は、一命にかかわるかどうか、また過失や事故のなかったことを心配することが多い。それを聞いて、無事に成功したんだと納得する。この表現が持つ、その思いを言語に託したと理解すれば、この用法が間違っていいるなどということはありえない。病気、医療で手術が行われて、無事かどうかは、この語の意味内容を含めてこのように表現を使うことが患者側の切なる願いであるから、手術が成功した というのは手術をする担当者側の言いであることになる。無事におわりましたよ と、患者と医師の間で交わされるのも、もちろん、手術が無事に終わりましたと伝えているのである。 . . . 本文を読む