領域は領有する地域である。研究に専門用語とするには注意が必要だろう。縄張りという用語をもって、領域をあらわす場合があった。あるいは今は、研究分野という用語にもなる。意味領域をもって語による意味の示す範囲がある。看護教育目標の分類とあれば、認知領域、情報領域、精神運動領域 などがある。 . . . 本文を読む
文字による記録が歴史の語の意味内容である。記録があれば歴史となるというのは歴史記述の立場を持つ。歴史研究の立場もあるので、文字記録だけが歴史ではないという見方を持てば、先史考古学のように、歴史以前が歴史記述となる。歴史の記録はできごとの証明としての、人間による営みであるからその記述者によって異なることが起こる。歴史資料を文字によるものに限定するものではないが、漢字を受け入れて文字を言葉とすることがおこなわれて、そこに異文化接触をキーワードにして日本語史を始めることできる。 . . . 本文を読む
積極性に、対として消極性がある。日本人の消極性はよく指摘する。控えめである、包み込む、引っ込むなど、その様子で消極とみられる。しかし考えてみると、消極という語も積極という語も、この語自体の興味もさることながら、その対において、どこからがそのどちらであるかというのは難しい。ニッポン人のというときには、そうでない人とたちとの比較においていわれることになるだろうから、日本よりもさらに控えめな人たちに比べると、日本人はそうでなくなる。アジアとヨーロッパと、もっと大雑把にアメリカ大陸との間でとらえるようであれば、日本人の積極性はどう映るであろう。 . . . 本文を読む