シリーズ300名山、198座目、富士剣が峰を観た。塩見岳から、トラバースの名人、その走る姿は常人ではない。トラバース、traverse 英語で縦走、横断を意味する。富士山に、剣が峰を目指す。樹海をぬけて、富士山信仰、中山道をぬけ、徒歩のみで踏破する、そのグレートトラバスは、これまでの富士登山が日帰りコースが多かったうちで、富士に初めてのコースで上ったという。樹海をぬけ、富士山信仰の道をたどり、32220メートル剣が峰から37776メートル吉田口に向かう、それを1泊して、中央アルプスの踏破をおえた、その次にむかえた日本の最高峰である。雲海に包まれた中山頂で奇蹟が、それは青空がのぞいたこと、山並みを見下ろしての喜びに、ドキュメントとしての記録に達成感を与えていた。
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