文法翻訳法は、本来、訳読による外国語学習である。外国語の辞書を引いて自分の言語に直すという行為は、未知の語にふれて、そこに辞書があれば学習となるから、どの地域、どの言語においてもみられるように考える。辞書、文法解説がない場合にはどうなるだろう。しかし、いま外国語教授法で文法翻訳法と名付けられたGTMは、果たして、どのように実際に教授法となったか。学校時代の英語となればそれは常に英文解釈にあった思い出からすれば、近年の英語教育には別の展開があるものであろうから、その新たな英語学習と日本の英語教育の展開を見ることになるかもしれない。 . . . 本文を読む
パーマー、オーラル・メソッドを開発して日本の英語教育に貢献した。文法翻訳法における失敗から、自ら語学習得の経験だったのだが、音声による慣れをもって文型習得の先駆けをした。日本語教育でその方法、理論を長沼直兄に影響した。1950年代以降にAL方法で見直され、その議論がおこる。 >ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説 会話法などと訳される,会話中心の語学教授法。文部省の招聘を受けて来日した H.E.パーマーが英語教授研究所 (のち語学教育研究所と改称) に拠って開発,普及に努めた英語教育法。音声言語から入って文字言語へ導く。>日本大百科全書(ニッポニカ)の解説 オーラル・メソッド
oral method
口頭作業を重視した外国語教授法。口頭教授法と訳される。1922~36年(大正11~昭和11)に日本の文部省言語顧問であったイギリス人ハロルド・パーマーが提唱した。彼は1921年に著した『The Oral Method of Teaching Languages』によって、この教授法の提唱者とよばれている。 . . . 本文を読む
グアンは、フランソア・ゴアンゴアンとも表記されて、ゴアン氏言語教授法案、台湾総督府によるもの、復刻本あり、そして詳しく論考に紹介されている。自然教授法 ナチュラルメソッド と称される。グアンが文法翻訳法に対して考案した。>そこで国語学校教授である橋本武は、偶然図書館で発見したフランソワ・グアンの『言語教授及び研究法』を教師たちに紹介し、山口喜一郎がこの教授法を国語学校第一附属学校で実地教授し、効果を収めたと述べたことから、1900 年(明治33 年)に総督府学務課から橋本による『言語教授及び研究法』の抄訳である『ゴアン氏言語教授方案』105が出版され、ついにグアン式教授法が公学校で導入されることになる。このグアン式教授法が適用された教科書が『臺灣教科用書國民讀本』である。http://163.14.136.66:8080/bitstream/987654321/17733/1/105SCU00079001-001.pdf . . . 本文を読む