雑について字通を見る。あらためて、訓義とその字の成り立ちを思う。雑種となれば純粋種に対するように考えるのが普通であるが、血統の純粋に見る思想と、まずは民族性に求めるのはかなり困難なことで、人種の純粋培養など、これまで人類歴史にあろうはずもなく、入り混じる血統をどうとらえるか、民族、氏姓によることになる。さて、雑には、衣篇での文字があり、字通に、>旧字は襍に作り、集(しゆう)声。 と見える。>衣を染めるのに多く艸木を用いた、という説文に、加えて、周礼によって、>物には呪飾の意がある。これを帯びることを雑佩 とあり、礼記に、>また佩玉をいい、すべて色の混合したものを雑という と見える。この字によれば、いろいろのまじりあいに、雑種がある。 . . . 本文を読む
つかむ にぎる 語の用法、その違いを検索して、この複合語にあらわされた意味の捉え方が面白い。心をわしづかみにはできない、にぎりめしをわしづかみにするとは、男のこころを、比喩でする行為には、鷲の手があるのか。男のこころにはだけでなく、女の心にもあるし、そして胸にする行為がイラストに現れて、用法説明に注意がいる。また、にぎにぎ 玩具の種類に、赤ちゃんの初めてのおもちゃ、ファーストトイにぴったりの、にぎにぎ というのがある。高齢者、昔の映画ファンなら、TV画面に出でてきた解説者が、さよならさよならと挨拶して掌でにぎにぎをしてフェードアウトするおじさんの顔を幼児にみるように覚えている。 . . . 本文を読む