手押しポンプの井戸がまだあちこちで見られます。水戸では、災害時用の井戸がたくさん指定されているようですが、停電の時には、こうした手押しポンプが力を発揮することになるのでしょう。10mの深さまでなら汲み上げることができるなどと、半世紀以上前に教わったことがあるような気がします。水戸は浅井戸が多いようですので、ほとんどの井戸は、手押しポンプでことが足りるのでしょう。今回は、それらを並べてみます。
筑地町の共同墓地
水戸では川本というメーカーのポンプが多く目に付きます。墓地で使用する水を汲み出す井戸のようで。井戸水をくみ上げる縦管に空気が入ってしまったときに、再び汲み上げるために、上から水を流し込むそうですが、それをしやすいようになのでしょう、上部に蓋がないタイプです。商標マークが三本縦線の川の字になっています。コンクリ-トで固めた井戸の上に、厚板を渡してそれにポンプを固定させています。
大塚町
これも川本式ですが、比較的新しいようで、商標マークは、川本の漢字をデザイン化しています。四角いコンクリート製の井筒に横からパイプを差し込んでくみ上げているようです。
緑町
川本式のドラゴンというステンレス製の手押しポンプのようです。災害時などには役に立ちそうです。コンクリート製の丸井戸です。
浄安寺(緑町1-13-22)
Nという字を六角で囲んだ商標マークがついています。背の高いスッキリとしたデザインのポンプです。コンクリート枡を、コンクリートで固めた井戸の上にのせて、そこにポンプを設置しています。
大場町
帽子の絵とHATという文字が見えます。現役は引退しているポンプのようですが、相当珍しいもののようです。コンクリート製の丸井戸の上に乗っています。