ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の結び(1)

2023-07-31 20:39:13 | 水戸

 「結ぶ」という言葉で気がついたあれこれを選んでみました。

 

縁結びの笹(吉田神社 宮内町3193-2)
 利き手でない方の手で笹の葉を結ぶと願いがかなうといわれているそうです。

 

竹垣のシュロ縄(角櫓 三の丸2-7)
 プラスチック製の竹垣ですが、シュロ縄での結びが見られました。結び方に違いがあるようで、上の大きい方は「玉縁飾り結び」、下方は「男結び」というようです。紐の結び方には驚くほどいろいろな種類があるようです。

 

ふくゆいのロゴマーク(偕楽園 常盤町1-3-3)
 水引の結び方の中に、梅結びというものがあるようで、それを水戸では、ジョイント栽培の梅のロゴマークに使ったようです。今年の偕楽園梅まつりで見たのれんです。

 

朝顔プロジェクト(水戸芸術館 五軒町 1-6-8)
 日比野克彦による「明後日朝顔プロジェクト」に使われている、朝顔を絡ませるロープの結び目です。結び目が上下になりながらずらっと並んでいました。このプロジェクトは、朝顔を育てることでその地域のつながりをつくったり、収穫された種を通して他地域とのつながりをつくったりするもののようです。ロープに、どの地の種が蒔かれたか記された札がさがっていました。

 

たすき(水戸市民会館 泉町1-7-1)
 市民会館で、水戸第二高校の生徒による書道パフォーマンスが行われていました。後ろでしばるたすき姿がたいそうきまっていました。この高校は、男女共学なのに男子生徒0という珍しい学校のようです。

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水戸の石蔵(6)

2023-07-30 16:47:13 | 水戸

西原
 大きな石蔵です。赤い塗装が少し残っているので、かつては全体が赤かったのでしょう。赤い石蔵が好まれたのでしょうか。

 

堀町
 この蔵は、赤い石を使っているようです。窓部分の装飾にも気を使っているようです。

 

成沢町
 土台部分に空気抜きの穴がある、大きな石蔵です。水戸では比較的標高の高い、40mくらいのところにあります。

 

河和田町
 水戸ではここだけで見た、1F部分になまこ壁をデザインした珍しい石蔵です。

 

千波町
 新しい蔵のように見えます。角の部分に特徴があるようです。

水戸の石蔵(5)

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水戸の石垣(10)

2023-07-29 16:57:34 | 水戸

見川
 この石垣は見ごたえがあります。水戸を代表する石垣の一つでしょう。こういうものに出会えるのがぶらっと歩きの醍醐味です。

 

飯島町
 石と植栽のコラボで、石垣とはいえないかもしれませんが、大変みごとな風景です。つくった人の感性がすぐれているのでしょう。

 

有賀町
 坂道にあわせてあまりこだわりなく形を変えて積んでいる様子が大変好ましく感じられました。

 

茨城県立歴史館(緑町2-1-15)
 蛇のようにくねくねと石を組んでいます。これも心地好いながめです。茨城県立歴史館下庭にある、蓮池の近くにある石垣(石塀)です。

 

新荘
 玄関に向かう通路の両側に大理石が詰まれています。大理石は酸性雨に弱いようですが、独特の雰囲気が楽しめるようです。

水戸の石垣(9) 

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水戸の寺院で見られる鳴器(2)

2023-07-28 21:14:28 | 水戸

魚板(祇園寺 八幡町11-69)
 魚板は、中国で、目を閉じない魚を常に醒めていると見て、それをかたどったものをつくり、たたいて人間の怠惰をいましめたということに由来するそうです。口中の丸いものは、煩悩珠といって、貪瞋癡(とんじんち むさぼり、怒り、愚かさ)という三つの毒を意味しているそうです。魚板は、木魚の原型だそうです。食事や法要の時間を知らせるときにたたくそうです。

 

木魚(香積寺 渡里町111)
 魚板からはそうとう形を変えたようですが、現在は読経するときに、それにあわせて打ち鳴らす鳴器になっているようです。表面に、魚の鱗や波が刻まれているようです。「玉鱗工」という文字も刻まれているようです。

 

「金曹(そう 一字です)」盤(青柳長福寺跡墓地 青柳町794)
 「那珂郡青柳村瑠璃山金剛院長福寺」「長谷善四郎」(鋳物師名)「惣村中」「明和五戊子歳(1768)霜月吉日」などと、縁に刻まれています。槌でうちならすそうで、「金曹」盤(そうばん)というようです。

 

五鈷鈴(薬師堂 上国井町930)
 密教の祭具の一つのようです。一方に五鈷という5つにわかれた武器が、もう一方に鈴がついています。法会(ほうえ)をおこなうときに、鈴の音色によって諸尊を驚覚し歓喜させるために使うのだそうです。

 

数珠(中根寺 加倉井町595)
 数珠は人間にある108の煩悩にあわせた数の玉が組まれているそうです。小型の数珠は、じゃらじゃらと音を出しながらすって仏に願いをかけるのだそうです。私は小さい頃から、心地よい音だなと思って聞いていました。念仏講などで使われた、写真のような大数珠は、講中の人々がそれをくってまわしながら、念仏を唱えたようです。

水戸の寺院で見られる鳴器(1)

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水戸の扁額(2)

2023-07-27 19:56:12 | 水戸

 はじめの2つは、弘道館、偕楽園をつくった、9代・徳川斉昭の書のようです。3つめは、扁額とはいえないかもしれませんが、斉昭の歌を水戸徳川家13代・徳川圀順が書いた額のようです。

 

藝於游(弘道館 三の丸1-6-29)
 弘道館正庁の南西側にある対試場側の軒下に架けられた額です。「芸に遊ぶ」と読むそうです。これは、論語の「道に志し、徳により、仁により、芸に遊ぶ」の一部で、全体は、「正しい道を志し、徳をよりどころとし、仁によって、六芸を楽しむ」といった意味のようです。六芸とは、礼(礼節)・楽(音楽)・射(弓術)・御(馬術)・書(習字)・数(算術)のことだそうです。

 

茶対(何陋庵(かろうあん) 待合 常盤町1-3-3)
 茶室・何陋庵前にある待合の壁に埋められた3つの額の一つです。「或る人問う。子(し あなたは)茶法を学ぶや。吾(わ)れ対(こた)えて曰(いわ)く 未(いま)だし(まだです)。嘗(かつて)てこれを聞く(以下のことを聞いたことがある)。其(そ)の味や苦くして甘く。其の器や蔬(そ 粗末、簡素)にして清し。其の堂(茶室)や樸(飾りけがない)にして閑(のどか、しずか)。其の庭や隘(あい 狭い)にして幽(奥深い)。其の交りや睦(むつまじい)にして礼(礼節)。しばしば会して費やさず(費用をかけない)。よく楽しんで奢らざる(贅沢をしない)こと かくの如きのみ。其のこれに反する者は(以上のことに反する考えを)吾れ知らざる也」と、自身の心得を主張しているようです。

 

歌額(弘道館 三の丸1-6-29)
 「朝なゆふな 飯くふことに わすれしな めくまぬたみに 恵まるゝ身は」とあるようですが、「朝夕ご飯を食べる毎に、恵まれない民と、恵まれている自分がいることを忘れまい」といった意味のようです。こうした姿勢は、水戸の領民にも広く知られていたようで、斉昭が幕府に処分を受けたときなどに、農民なども数多く雪冤(せつえん)運動に参加しているようです。

 

低区配水塔(北見町2-11)
 昭和7年に下市地区に配水するためにつくられたコンクリート製水道給水塔だそうです。水道技師・後藤鶴松の設計だそうですが、後藤は生まれた自分の子に塔美子という名前をつけたそうです。平成8年に国登録の有形文化財に指定されたそうですが、平成11年まで使われていたそうです。写真のように、「低区配水塔」といういかにも重そうな額が飾られています。

 

相撲道場(水戸第一高等学校 三の丸3-10-1)
 水戸一高の構内にある建物に、「相撲道場 敬義館」というきれいな額がかけられていました。ネットで見ると、相撲部は休部となっているので、今この建物は使われていないかもしれません。

水戸の扁額(1)

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