大言海には、「一切ノ鬼魅(きみ)、諸障悩ヲ降伏スト云フ。五大明王ノ主尊トシテ、其(その)中央ヲ守護ス。脇侍(わきじ)ノ二童子ヲ、制「ロ乇」迦(セイタカ)、矜羯蘿(コンガラ)ト云うフ」とあります。
不動尊(石川36°23'13.6"N 140°25'58.6"Eあたり)
石川弁財天のすぐ近くに祀られています。神道では、荒魂(あらみたま)、和魂(にぎみたま)という、二つの神の姿があるようようですが、この地のように、仏教でも、憤怒の不動尊と、慈愛、柔和の弁財天という考え方があって、近くに作られたのでしょうか。(和荒の考え方は、仏教の方が先なのかもしれませんが。) お堂の脇には、石造不動像が建てられています。
不動堂(勝幢寺 渡里町2800-1)
地震で被災したのでしょうか、建物がそうとう傷んできているようです。堂内には不動尊と書かれた額や、たくさんの仏像が見られました。お堂の前には、保存樹のケヤキがあります。
十二支の守り本尊(仏性寺 栗崎町1984)
十二支の守り本尊は、順に、子(ね 千手観音)、丑寅(うし、とら 虚空蔵菩薩)、卯(う 文殊菩薩)、辰巳(たつ、み 普賢菩薩)、午(うま 勢至菩薩)、未申(ひつじ、さる 大日如来)、酉(とり 不動明王)、戌亥(いぬ、い 阿弥陀如来)だそうです。酉年の不動明王が唯一、憤怒像のようです。
浄心不動明王(安国寺 大足町 1184-1)
福縁堂という観音堂の中にある浄心不動明王です。光背の焔にあるカルラという鳥、右手に持つ利剣、左手に持つ羂索(けんじゃく)、天地眼(てんちげん)という、右を天に向け、左を地に向けた眼、牙上下出(がじょうげしゅつ)という、右犬歯が上向き、左犬歯が下向きという歯といったように、様式にのっとった作り方がされているようです。
不動尊(鹿島神社 河和田1)
鹿島神社にある境内社の中にありました。不動尊のお札が半分出ていました。茨城県神社誌にある鹿島神社の境内社には記載がありません。