ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸で見た球形の花

2024-06-30 21:45:01 | 水戸

ヒゴタイ(千波町)
 キク科。肥後といっても、西日本各地で見られるそうですが、自生種は絶滅危惧に分類されているそうです。葉にはアザミのような切れ込みがあるそうです。

 

クラスペディア(水戸市民会館 泉町1-7-1)
 キク科。原産地はオーストラリアで、ドラムスティックなどともいわれるそうです。クラスペディアは、ギリシア語の房飾りという言葉からだそうで、種にある冠毛が似ていることからだそうです。ドライフラワーとしても使われるそうです。ピンポンマムとともに、草月流のいけばな展で見ました。

 

ピンポンマム(水戸市民会館 泉町1-7-1)
 キク科。原産地はオランダで、ピンポンギクなどともいわれるそうです。マムは、キクをいうクリサンセマムのマムなのでしょう。黄色のほか、ピンクや白、緑色の花もあるそうです。

 

ネギ(新原)
 ヒガンバナ科。ヒトモジ(一文字)ともいわれ、本来はキが名前だったそうです。花は葱坊主といわれ、坊さんの頭に見立てたようです。ちなみにフタモジ(二文字)はニラだそうです。

 

 

アリウム グローブマスター(水戸市植物公園 小吹町504)
 ヒガンバナ科。アリウムは、ラテン語のニンニクや臭いという意味の言葉で、ネギ属の名前のようです。グローブマスターは、大きな花を咲かせるように改良させた品種のようです。

 

ホヤ プルプレオフスカ(水戸市植物公園 小吹町504)
 キョウチクトウ科。ホヤは、イギリスの園芸家の名前だそうです。つる性の低木で、日本南部から、オーストラリアにかけての地域で見られるそうです。半日陰を好むようですが、200くらいの品種があるそうです。

 

ヤツデ(二の丸崖)
 ウコギ科。八手で、葉が沢山に分かれることによる命名のようです。テングノハウチワという名前もあるそうです。写真は、実の時期のものですが、花も球形です。

 

タチシオデ(正覚寺 筑地町622-2)
 サルトリイバラ科。初めは直立するそうですが、成長すると、シオデのようにマキヒゲで絡みつくようになるそうです。黄緑色のあまり目立たない、たくさんの花が丸くなって咲くようです。寺社境内の、日陰になっている所でよく見かけるようす。

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水戸の大明神

2024-06-29 22:11:13 | 水戸

 明神は、神威が明らかな神といった意味のようで、神仏混淆の考え方で、仏教の側から神を指す尊称だったそうです。一方、延喜式(平安中期に編纂された律令の施行細則)で定められた名神という社格があって、それが明神と混用されていったこともあるそうです。また、祀られている神の名前でなく、神社名に明神をつけて神号として使用する習慣が平安時代からあったそうです。
 大明神という神社の名称は、大権現とともに、神仏混淆が一般的だった江戸時代は、そうとう多数の神社で使われていたのでしょう。今見られる神額にその名残があるということなのでしょう。今まで、水戸の神額でご紹介したものにも、折居神社、香取八幡神社赤尾関・春日神社藤内神社田谷・春日神社笠原神社、高房神社と7社あります。明治以降は神仏分離が行われ、仏教臭のある名称はなくなり、単に何々神社という名称になったようです。

 

鹿島神社(河和田町(かわわだちょう)1641)
 こうした明神とある神額の多くは、拝殿内部や本殿にあり、あまり見ることはないようです。言い慣れていた名称を使いたいという氏子の思いがあったのでしょう。いかにも名残りという感じです。

 

吉田神社(河和田町2895)
 宮内町の吉田神社もかつては、明神を名乗っていたのでしょうか。

 

鹿島神社(鯉渕町2924)
 こった彫刻がほどこされた本殿にある神額ですが、あまりよく見えませんでした。

 

鹿島香取神社(下大野町258)
 ここは、今も拝殿入り口上方に写真の神額がかかっています。「お明神様」といわれているそうです。

 

手継大明神(てつぎだいみょうじん 市杵姫(いちきひめ)神社 本町1-6-17)
 市杵姫神社にある境内社です。これも社殿の正面に掲げてある神額です。

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水戸の龍(10)

2024-06-28 21:41:11 | 水戸

神座(市杵姫(いちきひめ)神社 本町1-6-17)
 市杵姫神社は、佐竹氏が竹隈(たけくま)に勧請して、徳川頼房の寛永年間(1624-1644)に、今の地に移ったそうです。本町のだるま市には、場所を移して本通りに出御しています。そうした移動が関係しているのでしょうか、社殿内にある神座は神輿(みこし)のようです。その斗栱(ときょう)部分にはたくさんの龍の顔が彫られていました。

 

懸魚の場所(鷲神社 千波町1945-1)
 拝殿正面の懸魚の場所に、龍の彫刻がほどこされていました。こういう例は少ないようです。

 

富貴蘭(水戸植物公園 小吹町504)
 雲龍の滝と名づけられた富貴蘭(フウキラン)のようです。白い花が、龍の姿に見えるようです。龍の胴のように見える花の後にたれさがっている部分は、距(きょ)というそうです。富貴蘭は、江戸時代から愛好されてきた園芸植物だそうです。

 

松(感応寺 千波町1667-15)
 空にのぼろうとする龍の姿のように見える松です。こういう松の仕立て方はあちこちで見られるようです。松の樹皮は龍の鱗を思わせるところがあるのでしょうか。

 

植木鉢(蓮乗寺 元吉田町2705)
 泥中に育って、泥に染まらないという、品格のある蓮を育てる寺は多いようです。蓮乗寺では、その植木鉢に龍が描かれた焼物が使われていました。

水戸の龍(9)

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ぶらっと歩きの風景in水戸(2-51)

2024-06-27 21:19:34 | 水戸

オオミヤシの種(水戸市植物公園 小吹町504)
 オオミヤシ(大実椰子)は、インドセイシェル諸島にはえる、樹高30mに達する大きなヤシで、写真はその種だそうです。大きな種は長さ50cm、重さ30kgにもなり、種としては世界一の大きさだそうです。重くて水に沈むそうですが、海水には浮いて、海流に乗って運ばれるそうです。(撮影6/1)

 

落語満員御礼(たけうち 泉町3-6-4)
 水戸みやぎん寄席や、水戸芸術館で催される寄席は人気があるようですが、ギャラリーたけうちでも「落語in泉町」というアマ落語家の寄席を開催したようです。もう終わったようですが、予約は満員になったようです。水戸では落語の人気度は高いのでしょう。(撮影6/8)

 

小祠の穴あき銭(飯富町)
 小祠前にあげられたお賽銭を見ると、すっかりさびてしまっているようでしたが、江戸時代につくられた、四角い穴があいた穴あき銭が混じっていました。(撮影6/16)

 

筑波山遠望(水戸市民会館4F 泉町1-7-1)
 今まで気がつきませんでしたが、ふと見ると、市民会館4Fの大窓から筑波山がよく見えました。窓を見ると、設計者が、ガラスに千波湖、偕楽園、筑波山と書き込んでいました。(撮影6/22)

 

ヤマアジサイ(水戸八幡宮 八幡町8-54)
 もうアジサイの花は最終盤になっているようです。水戸八幡宮には、昔からのヤマアジサイを中心に多くのアジサイが植えられているようで、「山あじさいの小道」という散策路がつくられています。ヤマアジサイの花のように見える周囲のガク(装飾花)は、柄が太くなりつつ伸びるそうで、その結果、花はねじれて裏返しになるそうです。たしかに、多くの花々の装飾花が裏返っていました。(撮影6/26)

ぶらっと歩きの風景in水戸(2-50)

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水戸で見た屋根の形

2024-06-26 21:44:31 | 水戸

 民家の屋根の形を見てきました。複合的なものが多いようですが、その基本になる形はそれほど多くないようです。基本的らしい屋根をいくつか選んでみました。

 

切妻屋根(きりづま 柵町)
 たぶんこれが一般的な屋根の形なのでしょう。建物の妻(屋根の勾配で壁が三角形に見える側)の部分を垂直に切ったようなシンプルな形のようですが、神社の本殿などで見られますので、昔は格の高い作り方だったのでしょう。「真屋(まや)」という地方もあるそうです。最近の建築デザインは、シンプルで洗練されてきているなと思います。

 

寄棟屋根(よせむね 下国井)
 一番上に渡した少し短めな棟木から、妻側へも四方へ屋根をかけた形のようです。民家建築では多く見られるようです。

 

入母屋屋根(いりもや 酒門町)
 切妻屋根の妻部分で、上部を切妻造り、少し下がったところから寄棟屋根をかけるという形だそうです。法隆寺金堂がこの作り方だそうですが、西洋ではほとんど見られない形式だそうです。

 

半切妻屋根(はんきりづま 上水戸)
 切妻屋根の妻側にある屋根の隅側に、小さく寄棟屋根のようなものをつける形だそうです。ドイツ破風屋根、袴腰屋根などともいうそうです。

 

方形屋根(ほうぎょう 東原)
 方形は四角形という意味のようですが、屋根の頂点から四方へ屋根をかける形だそうです。法隆寺夢殿は八角形の方形屋根だそうです。寺院や四阿(あずまや)などでよく見るようです。

 

越屋根(こし 天王町)
 切妻屋根の一部を持ちあげたような形だそうです。以前は、囲炉裏(いろり)の上にあって煙を抜くためや、養蚕のためなどに作られたようです。今は、明かり取りや換気、外観を考えてつくられるのでしょう。

 

片流れ屋根(かたながれ 酒門町)
 一方に傾斜した一番シンプルな屋根の形のようです。最近は、ソーラーパネルを取り付けることが多いようで、人気のある屋根スタイルのようです。

水戸の屋根のてっぺん(5)
水戸の屋根飾り

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