梁(はり)継ぎ手(大手門 三の丸2)
日本の伝統建築で重要な技術として、はめ込んで固定するという継ぎ手があるようです。復元された大手門でも階上の部屋で、継ぎ手(左心赤線)を見ることができました。六地蔵寺の復元された山門でも、古い材を残して使うために、継ぎ手が使われているようです。
ひかり付け(角櫓 三の丸2)
基礎工事で使われた礎石の自然石にあわせて、土台の木材を削って安定させる技法があり、それをひかり付けというそうです。この技法は、いろいろな建築で用いられたようで、綿引家住宅の蔵や、茨城県歴史館にある茂木家住宅でも見ました。
福桝(水戸八幡宮 八幡町8-54)
水戸八幡宮で、福豆とお守りが入った福桝が頒布されていました。四角い枡の角は、両方の材をジグザグのほぞ状に削って組み合わせているようです。現在、酒などの水分を入れる枡は、漏れないようにしているようですが、そうでない場合、水分を入れると漏れる場合がよくあるようです。
竹塀と柱(何陋庵 常盤町1-3-3)
竹垣を支えるために間隔を置いてたてられる柱に曲がった自然木が使われていて、その形に合わせて竹塀は削られているようでした。茶室の何陋庵に向かう路地にあります。茶室にかかわる建築は素朴のように見えるものの、なかなかこっているなと感心しました。
宮内町吉田神社(吉田神社 宮内町3193-2)
参道にある門の手前から見ると、拝殿や本堂が門の開口部にぴったりとはまっている寺社がよくあるようです。設計の妙といえるのでしょう。