弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になって原告になった竹内浩史のどどいつ集

実刑判決 想定外か? 金で買えない ものもある

2007年03月16日 23時02分11秒 | 未分類

月に8度も 小児科医師が 宿直したなら つら過労

2007年03月15日 19時26分19秒 | 未分類
昨日の東京地裁判決から。
(今日の朝日朝刊の見出しとリードから)
「小児科医自殺は労災」「月8回の宿直過労」東京地裁判決
 東京都内の民間病院の小児科に勤めていた中原利郎医師(当時44)がうつ病にかかり99年に自殺したのは、過労やストレスが原因だとして、妻が労災を認めるよう訴えた訴訟の判決が14日、東京地裁であった。佐村浩之裁判長は、小児科医が全国的に不足していた中、中原さんが当直医の確保に悩み、自らも多いときは月8回にも及ぶ宿直で睡眠不足に陥ったと認定。自殺は過労が原因の労災と認め、遺族に補償給付金を支給しないとした新宿労働基準監督署長の決定を取り消した。

転勤までの 半月間で 答を出すと 言うけれど

2007年03月14日 20時19分25秒 | 未分類
転勤予定の裁判官にとっては、あと半月が大変なようだ。

長が認めた 内縁ならば 文句あるめい 年金も

2007年03月13日 21時54分02秒 | 未分類
8日の最高裁判決から。
(朝日から抜粋)「おじ・めいの近親婚でも遺族年金の受給権 最高裁初判断」
 民法が禁じるおじとの近親婚の関係にあった茨城県内の女性(67)が社会保険庁長官を相手に、遺族年金の不支給処分の取り消しを求めた訴訟の上告審判決が8日、あった。最高裁第一小法廷(泉徳治裁判長)は「おじ・めいの内縁関係でも、生活期間の長さなどに照らして反倫理性、反公益性が著しく低ければ受給権は認められる」との初判断を示し、原告側を逆転敗訴させた二審・東京高裁判決を破棄。女性の勝訴が確定した。
 泉裁判長と甲斐中辰夫、才口千晴各裁判官の一致の結論。元社会保険庁長官の横尾和子裁判官は、二審の判断を支持する反対意見をつけた。横尾裁判官については原告側が「裁判の公正が妨げられる」として忌避したが、退けられていた。
 第一小法廷は、まず、親子など直系血族や兄妹など2親等の傍系血族間の内縁関係では「反倫理性、反公益性が極めて大きい」として受給権は認められないと判断した。
 一方で、農村部ではおじ・めいなど3親等間の結婚が地域社会で受け入れられていたといった社会的背景を指摘した。
 この女性の場合、00年までの約42年間、おじと事実上の夫婦として生活し、2人の子を産んだことや、女性とおじの縁談は、おじが前妻との間にもうけた幼児の面倒を見る者がいなかったため、一族の長が決めたことなどの事情を考慮。「近親婚だからといって受給権を否定することは許されない」と結論づけた。

なんで朝刊 来ぬかと問えば 「休刊日です」と そのまんま

2007年03月12日 20時24分24秒 | 未分類
今日は朝刊がお休みだった。かつては「新聞休刊日に当たりますから休ませていただきます」というようなトートロジーの告知をして顰蹙を買う例があったが、最近は色々と表現に気をつけているようだ。

稽古不足の 大横綱に ガチンコ関脇 なぜ勝てぬ

2007年03月11日 16時11分23秒 | 未分類
注目の大相撲春場所が始まった。
個人的には郷土(愛知県)出身の琴光喜の雪辱に期待。

今日のカメラの 裁判は何? 阿曽山ブログで 確かめる

2007年03月10日 19時25分35秒 | 未分類
毎朝、東京地裁に通勤バスで入構する時などに、待ちかまえた報道陣のカメラの放列に出会うことがある。
今日は何の裁判があったんだろう。
帰宅後その疑問を解消するのに便利なのが、日刊スポーツHPの阿曽山大噴火コラム「裁判Showに行こう」。「今週の注目の裁判」の項で、取材がありそうな刑事裁判の公判については網羅している。
毎日新聞の土曜日朝刊「NEXT WEEK」でも情報は得られるが、民事・刑事の注目の判決の予定が中心。
本当は、裁判所が傍聴案内として、もっとこういうサービスをしてもいいのかも知れない。

阿曽や霞の さきがけとして 傍聴するは 我にあり

2007年03月09日 22時08分44秒 | 未分類
7日の毎日新聞「ひと」欄は、「復讐するは我にあり」を32年ぶりに全面改訂した佐木隆三さん。
裁判傍聴では、阿曽山大噴火や霞っ子クラブの先駆けのような方だったか。
(以下抜粋)
自称「裁判傍聴業」。その創作手法の原点とも言える直木賞受賞作を、約半年かけて書き直した。
この作品以後、とりつかれたように全国の刑事裁判を傍聴し、事件現場を歩いた。「ほんの20年ほど前までは、法廷でメモを取るのも許されなかった。あんなに熱心に裁判所に通っていたのは、私くらい」と苦笑する。

そう出なくっちゃ この面白き こともなき都を 面白く

2007年03月08日 20時17分51秒 | 未分類
昨日の朝日と毎日の社説は、似たようなタイトルで同じ話題を取り上げていた。
朝日「これで面白くなった」
毎日「やっと面白くなってきた」

事件選べる 弁護士だから 「お味方致す」と 駆け付けて

2007年03月07日 22時48分49秒 | 未分類
今日のNHK「その時 歴史が動いた」は、イタイイタイ病の公害裁判に全国から無報酬で駆け付けた若手弁護士たちの話だった。
弁護士の良いところは、事件を選べる事。つまり、その気概があれば、こういう仕事もできる点である。
最近、こういう話があまり聞かれなくなっているとしたら、寂しい。

粉飾しないで 開示をしなきゃ 本当の決算 コーディアル

2007年03月06日 20時31分35秒 | 未分類
上場している証券会社の模範は、こーである。変わらなきゃ。

判事増えても 楽にはならぬ 記録もう一度 開くから

2007年03月05日 22時35分09秒 | 未分類
「直感精読」というように、裁判官魂の神髄は、記録の精読のようである。
相陪席裁判官と、こんな会話をしたことがある。
私「しかし手持ち事件が多くて大変ですね。もう少し裁判官を増やしてくれれば楽になるのに。」
相「変わらないよ。」
私「なんでですか。」
相「今まで三回通り読んでいた記録を、念のためもう一回開いて読むだけだから。」
私は絶句して、涙が止まらない思いがした。

直感7割 正しいけれど あとの3割 精読で

2007年03月04日 11時14分09秒 | 未分類
昨晩の日本テレビ「世界一受けたい授業」に、将棋の羽生善治三冠が講師として出ていた。
制限時間の範囲での決断力が大事、そして「直感の7割は正しい」。ただ残り3割は間違ってもいいという訳にはいかないので、時間の許す限り考えなければいけない。
なるほどと感じる講義だった。
そういえば、加藤一二三九段も「直感精読」とよくおっしゃっている。
判断を求められる裁判官も、大切な事は同様なのだろう。

論説委員の 小法廷は 「君が代」判決 3対2

2007年03月03日 09時42分22秒 | 未分類
2月27日の最高裁判決の翌日、全国紙5紙の社説が出揃った。
最高裁第3小法廷では4対1だったが、各紙論説委員の小法廷では3対2で合憲ということになりそうだ。
(多数意見)
産経:最高裁判決は当たり前だ
日経:妥当な最高裁「君が代」判決
読売:「思想・良心」の侵害はなかった
(少数意見)
朝日:強制の追認にならないか
毎日:「お墨付き」にしてはいけない
つくづく難しい世の中になったものだという印象を受ける。

イワナつかみに 反対しても 「村八分」とは いわないで

2007年03月02日 03時14分01秒 | 未分類
2月27日の新潟地裁新発田支部判決から。
(朝日新聞の翌日朝刊から抜粋)
「村八分」違法判決
イワナつかみに反対したら…ゴミ捨て場使用・キノコ採り禁止
 ゴミ捨て場を使えなかったり、回覧板が回ってこなかったり。新潟県関川村の山あいの36戸の集落で「村八分」行為を受けたとして、住民11人が地区長ら3人を訴えた訴訟の判決が27日、新潟地裁新発田支部であった。松井芳明裁判官は「被告らの行為は村八分と呼ぶかどうかはともかく違法だ」と認め、被告側に行為の禁止と計220万円の賠償を命じた。
 判決によると、原告の1人が04年4月、集落主催のイワナつかみ取り大会をめぐって「準備と後片付けでお盆をゆっくり過ごせない」「被告の1人がイワナ購入にあたって村の補助金を水増し請求している」との理由を挙げて運営から離脱。被告側は「集落の決定に従わなければ村八分だ」などと迫ったが、最終的に計15人が脱退した。
 これを機に、被告らは同年6月から集落内の山菜・キノコの採取や集落所有物の使用を禁止。ゴミ収集箱に鍵をかけて見張り、役場などの回覧板も回さなかった。
 判決は「原告らは大会から脱会しただけで、集落から脱退したわけではない」などと指摘。住民としての権利の侵害に当たると判断した。