一昨日の津地裁判決から。
フィリピン国籍の被告に無罪判決
津地裁「取り調べ段階の通訳で誤認」
(中日新聞)
https://www.chunichi.co.jp/article/867728
警察も検察も気づかなかった誤訳に裁判官が気づいて無罪となった。
一部の通訳の能力不足を問題にしている弁護士会にとっても、今後活用できる裁判例だろう。
フィリピン国籍の被告に無罪判決
津地裁「取り調べ段階の通訳で誤認」
(中日新聞)
https://www.chunichi.co.jp/article/867728
警察も検察も気づかなかった誤訳に裁判官が気づいて無罪となった。
一部の通訳の能力不足を問題にしている弁護士会にとっても、今後活用できる裁判例だろう。
今日の札幌高裁判決から。
同性婚訴訟で初の高裁判決
国の賠償認めず
カップル側の控訴棄却
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20240313k0000m040341000c
形式上は原告敗訴だが、最高裁に上告すべきかどうか、高度な政治判断が迫られそうだ。
(写真)テレビ朝日「報道ステーション」で各判決をきれいに整理してくれていた。
同性婚訴訟で初の高裁判決
国の賠償認めず
カップル側の控訴棄却
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20240313k0000m040341000c
形式上は原告敗訴だが、最高裁に上告すべきかどうか、高度な政治判断が迫られそうだ。
(写真)テレビ朝日「報道ステーション」で各判決をきれいに整理してくれていた。
国際刑事裁判所の所長に、日本人として初めて赤根智子裁判官が就任。
https://www.chunichi.co.jp/article/867671
名古屋人だそうだ。
裁判官として肝が据わっていて、さすがだ。
その勇気は私たちも見習いたい。
でも相手が相手だから、身辺の安全にはくれぐれも気をつけてほしい。
https://www.chunichi.co.jp/article/867671
名古屋人だそうだ。
裁判官として肝が据わっていて、さすがだ。
その勇気は私たちも見習いたい。
でも相手が相手だから、身辺の安全にはくれぐれも気をつけてほしい。
9日のTBS「報道特集」から。
https://youtu.be/-rwwMtS-g9o?si=KsDDeHAQ9fB7383k
原発差止判決をした井戸謙一・樋口英明の2人の元裁判長が登場。
後輩裁判官たちを叱った。
https://youtu.be/-rwwMtS-g9o?si=KsDDeHAQ9fB7383k
原発差止判決をした井戸謙一・樋口英明の2人の元裁判長が登場。
後輩裁判官たちを叱った。
今週の注目の判決は、これに尽きそうだ。
奇しくもホワイトデーに判決が2件重なった。
同性婚、節目の判決14日に2件
札幌は初の高裁判断
(全国のニュース|Web東奥)
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1738978
重要事件では、2週間の控訴期間明けには直ちに高裁に記録を送って、年度内に書記官事務を完結したいという事情もあり、3月末よりも月半ばに判決期日を指定する例が多い。
奇しくもホワイトデーに判決が2件重なった。
同性婚、節目の判決14日に2件
札幌は初の高裁判断
(全国のニュース|Web東奥)
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1738978
重要事件では、2週間の控訴期間明けには直ちに高裁に記録を送って、年度内に書記官事務を完結したいという事情もあり、3月末よりも月半ばに判決期日を指定する例が多い。
単独係の開廷日である金曜日は朝9時前に登庁。
法廷を終えると、夜5時から土曜日の夜5時まで24時間の令状当番。
連続32時間の勤務をした。もちろん、食事と睡眠の時間は確保できている。
それにしても、民事の裁判長が泊まりの令状当番までやるのかと驚かれることが多い。しかし、津地家裁は裁判官が少ないので、所長と熊野支部長(隣接の和歌山地家裁田辺支部長と交代で令状担当)を除き、支部の裁判官も含めて全員が、夜間と休日の令状当番を、本庁に待機して平等に担当している。
おそらく、当然のように令状当番を免除されてきた東京地裁民事部の裁判長らには分からない苦労だろう。
これで「ギャラは同じ」どころか、
1号俸+地域手当20%(東京)と
3号俸+地域手当 6%(津)などという格差が付けられるのだから、怒らない訳にはいかない。
法廷を終えると、夜5時から土曜日の夜5時まで24時間の令状当番。
連続32時間の勤務をした。もちろん、食事と睡眠の時間は確保できている。
それにしても、民事の裁判長が泊まりの令状当番までやるのかと驚かれることが多い。しかし、津地家裁は裁判官が少ないので、所長と熊野支部長(隣接の和歌山地家裁田辺支部長と交代で令状担当)を除き、支部の裁判官も含めて全員が、夜間と休日の令状当番を、本庁に待機して平等に担当している。
おそらく、当然のように令状当番を免除されてきた東京地裁民事部の裁判長らには分からない苦労だろう。
これで「ギャラは同じ」どころか、
1号俸+地域手当20%(東京)と
3号俸+地域手当 6%(津)などという格差が付けられるのだから、怒らない訳にはいかない。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240308/k10014383281000.html
札幌・東京地裁に提訴。
選択的夫婦別姓を認める民法改正がされない限り、三度目の最高裁大法廷判決による決着は必至だろう。
札幌・東京地裁に提訴。
選択的夫婦別姓を認める民法改正がされない限り、三度目の最高裁大法廷判決による決着は必至だろう。
大分地裁部総括として最終年の夏休み前後に、仮処分と同時に提訴された本案訴訟の判決。
後任の多数の裁判官には多大の御苦労をおかけしてしまったようだ。
https://www.courts.go.jp/app/botyokoufu_jp/detail?id=16040&list_id=358,360,359,361,362,363,364,365,366,367,368
後任の多数の裁判官には多大の御苦労をおかけしてしまったようだ。
https://www.courts.go.jp/app/botyokoufu_jp/detail?id=16040&list_id=358,360,359,361,362,363,364,365,366,367,368
(写真)アメリカ合衆国憲法修正14条3項
トランプ前大統領の立候補資格を巡る裁判では、連邦最高裁は、州には同条項を適用する権限が無いと全員一致で判決した。
しかし、前大統領に明文の規定が無い「免責特権」があるかどうかを争点とする裁判では、連邦最高裁は4月に口頭弁論を開くという。
おそらく、次の判決は全員一致にはならないだろう。
アメリカの民主主義「法の支配」にとって正念場が到来する。
(参照ニュース)
トランプ前大統領 議会乱入めぐり免責特権主張 最高裁が審理へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240229/k10014374271000.html
トランプ前大統領の立候補資格を巡る裁判では、連邦最高裁は、州には同条項を適用する権限が無いと全員一致で判決した。
しかし、前大統領に明文の規定が無い「免責特権」があるかどうかを争点とする裁判では、連邦最高裁は4月に口頭弁論を開くという。
おそらく、次の判決は全員一致にはならないだろう。
アメリカの民主主義「法の支配」にとって正念場が到来する。
(参照ニュース)
トランプ前大統領 議会乱入めぐり免責特権主張 最高裁が審理へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240229/k10014374271000.html
米連邦最高裁、初の倫理規定を発表
判事への批判受け(BBCニュース)
https://www.bbc.com/japanese/67412013
(写真)ウィキペディアより抜粋
トーマス裁判官については、就任時にセクハラ疑惑が取り沙汰され、上院では辛うじて僅差で任命されたことを記憶している人もいるだろう。
今度は関係者から多額の贈与を受けていたことが問題視され、最高裁初の「倫理規定」が制定されるに至った。
しかし、本人はまるで悪いと思っていないようである。このような人物を最高裁判事に任命したことは、やはり間違いだったと思う。
リベラル派のサーグッド・マーシャル判事の後任として史上2人目の黒人出身でありながら、判決では一貫して保守派に与している。
日本でも「他山の石」としたい。
判事への批判受け(BBCニュース)
https://www.bbc.com/japanese/67412013
(写真)ウィキペディアより抜粋
トーマス裁判官については、就任時にセクハラ疑惑が取り沙汰され、上院では辛うじて僅差で任命されたことを記憶している人もいるだろう。
今度は関係者から多額の贈与を受けていたことが問題視され、最高裁初の「倫理規定」が制定されるに至った。
しかし、本人はまるで悪いと思っていないようである。このような人物を最高裁判事に任命したことは、やはり間違いだったと思う。
リベラル派のサーグッド・マーシャル判事の後任として史上2人目の黒人出身でありながら、判決では一貫して保守派に与している。
日本でも「他山の石」としたい。
昨晩のNNNドキュメントから。
KNB北日本放送ふるさとスペシャル
「半透明のわたし 生きる権利もとめて」
(富山県)の全国再放送。
https://www.knb.ne.jp/bangumi/furusato/2112/
目下係争中の裁判の争点にはなっていないが、生活保護世帯からは大学等への進学が認められていないという。
おそらく半世紀以上も前の大学等への進学率を基に、高卒で就職すべきとしているのではないかとも思われる。
結局、進学するには世帯から独立して、自活し、アルバイトで学費を稼ぐしかない。
こうして、本来は保護が必要な学生が外されて、世間からは見えづらい「半透明」の存在になっていくという。
KNB北日本放送ふるさとスペシャル
「半透明のわたし 生きる権利もとめて」
(富山県)の全国再放送。
https://www.knb.ne.jp/bangumi/furusato/2112/
目下係争中の裁判の争点にはなっていないが、生活保護世帯からは大学等への進学が認められていないという。
おそらく半世紀以上も前の大学等への進学率を基に、高卒で就職すべきとしているのではないかとも思われる。
結局、進学するには世帯から独立して、自活し、アルバイトで学費を稼ぐしかない。
こうして、本来は保護が必要な学生が外されて、世間からは見えづらい「半透明」の存在になっていくという。
年賀状で2月と予告していた出版。
「いつ出るんですか?」と尋ねられるうちに3月になってしまった。
3月27日(水)の岡口基一裁判官に対する裁判官弾劾裁判所判決までには間に合わせるという目標になっているのだが、私も分からない。
執筆は昨秋までに終えており、出版中止になった訳ではないので、もう暫くお待ちの程を。
ちなみに、私の原稿では、後書きの最後の一文は、次のとおりとした。
この本が無事に出せれば、まだ「裁判所には希望がある」と思っている。
「いつ出るんですか?」と尋ねられるうちに3月になってしまった。
3月27日(水)の岡口基一裁判官に対する裁判官弾劾裁判所判決までには間に合わせるという目標になっているのだが、私も分からない。
執筆は昨秋までに終えており、出版中止になった訳ではないので、もう暫くお待ちの程を。
ちなみに、私の原稿では、後書きの最後の一文は、次のとおりとした。
この本が無事に出せれば、まだ「裁判所には希望がある」と思っている。
弁護士は条約違反の主張をしているのに、裁判官は判断してくれないという批判がある。
しかし、多くの場合、弁護士の主張の仕方にも問題がある。
例えば、「これは憲法○○条に違反する。同様に△△条約の××条に違反する。」という形の主張を立ててしまう例が目立つ。
これでは、多くの裁判官は「それは憲法○○条に違反しない。同趣旨の条約にも違反しない。」と一蹴するだろう。
本当に条約違反の判断を勝ち取りたいのであれば、憲法違反の主張は控えるべきと思う。
上記のような主張をしがちな背景には、日本国憲法を完璧かつ万能なものであるかのように崇める傾向があるのではないか。憲法学上、「条約優位説」を問題外とし、日米安保条約などを違憲とする「憲法優位説」が通説となってきたことも遠因かも知れない。
しかし、これでは、せっかく憲法よりも更に進んだ具体的な規定を設けている条約の条文が台無しである。
むしろ「憲法には違反しないが、△△条約の××条に違反する」という主張をするくらいの思い切りが必要だろう。
そうすれば、裁判官は正面から条約違反か否かの判断をする以外に逃げ道は無くなる。
(写真)
ちなみに、私は十数年前、当事者の主張も無いのに、当時の民法772条1項の嫡出推定の規定の
適用につき「児童の権利に関する条約」7条1項の児童は「できる限りその父母を知りかつその父母によって養育される権利を有する。」に違反する旨の審判をしたことがある。「適用違憲」ならぬ「適用条約違反」の判断とでも呼ぶべきものだ。
http://www.j-j-n.com/
全文は「コメンタリィ」の項目へ。
しかし、多くの場合、弁護士の主張の仕方にも問題がある。
例えば、「これは憲法○○条に違反する。同様に△△条約の××条に違反する。」という形の主張を立ててしまう例が目立つ。
これでは、多くの裁判官は「それは憲法○○条に違反しない。同趣旨の条約にも違反しない。」と一蹴するだろう。
本当に条約違反の判断を勝ち取りたいのであれば、憲法違反の主張は控えるべきと思う。
上記のような主張をしがちな背景には、日本国憲法を完璧かつ万能なものであるかのように崇める傾向があるのではないか。憲法学上、「条約優位説」を問題外とし、日米安保条約などを違憲とする「憲法優位説」が通説となってきたことも遠因かも知れない。
しかし、これでは、せっかく憲法よりも更に進んだ具体的な規定を設けている条約の条文が台無しである。
むしろ「憲法には違反しないが、△△条約の××条に違反する」という主張をするくらいの思い切りが必要だろう。
そうすれば、裁判官は正面から条約違反か否かの判断をする以外に逃げ道は無くなる。
(写真)
ちなみに、私は十数年前、当事者の主張も無いのに、当時の民法772条1項の嫡出推定の規定の
適用につき「児童の権利に関する条約」7条1項の児童は「できる限りその父母を知りかつその父母によって養育される権利を有する。」に違反する旨の審判をしたことがある。「適用違憲」ならぬ「適用条約違反」の判断とでも呼ぶべきものだ。
http://www.j-j-n.com/
全文は「コメンタリィ」の項目へ。
NHK朝ドラ「ブギウギ」で、今朝、いよいよ名曲「買物ブギウギー」披露。
https://www.nhk.jp/p/boogie/ts/NLPYVZYM29/episode/te/7K6YLG5226/
(写真)本歌取り部分の歌詞を抜粋
https://www.nhk.jp/p/boogie/ts/NLPYVZYM29/episode/te/7K6YLG5226/
(写真)本歌取り部分の歌詞を抜粋