弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

今年は何人 退官したか? 裁判官の 年度末

2024年03月31日 19時48分46秒 | 人事
最近の裁判官の依願退官は、深刻な状況だ。
(写真)山中理司弁護士のブログから抜粋した、昨年度末の依願退官者。
半分近くを名古屋地裁で占めていること、とりわけ岡崎支部から3人も一斉退官したことが注目された。
豊橋支部には左陪席となる未特例判事補が配置されず、右陪席クラスの判事の負担が過重となっていることは、裁判官弾劾裁判所での私の証言でも述べた。新任判事補を必要人数獲得できず、定員を大きく下回っていることが原因であるが、岡口裁判官に対する過酷な処分に代表されるような裁判所の体質が、若者に嫌われていることが究極の原因であると思う。

津地裁で私の右陪席を務めてくれた裁判官も、豊橋支部に異動後一年で依願退官してしまう。裁判官が少ないため、令状当番が頻繁に回ってくるのに、宿直室が無いので、自己負担でホテルに泊まらなければならないのだという。
このような理不尽な待遇を受けたら、私ならば国(裁判所)を被告にして裁判を起こすだろう。