昭和17年-2
「愛国百人一首」のこと
この年に、「愛国百人一首」なるものが選定されている。
戦時中の翼賛運動のひとつとして、愛国の精神が表現されたとする名歌百首を選んだものだそうな。
皇室への崇敬や国土愛、家族愛の歌が採られている。
異種百人一首のひとつなり。
カルタとしての遊び方については、百人一首に準ずるともある。
当方には都々逸ならいざ知らず、
巧者な三十一文字なんぞ縁のないジャンルなるも、お気に入りを20首選んだ。
①柿本人麻呂 大君は神にしませば天雲の雷の上に廬(いほり)せるかも
②大伴旅人 やすみししわが大君の食(をす)国は大和もここも同じとぞ念(おも)ふ
③山上憶良 士(をのこ)やも空しかるべき万代に語り続(つ)ぐべき名は立てずして
④山部赤人 あしひきの山にも野にも御猟人(みかりびと)さつ矢手挟(たばさ)みみだれたり見ゆ
⑤菅原道真 海ならずたたへる水の底までも清き心は月ぞ照らさむ
⑥西行法師 宮柱したつ岩根にしき立ててつゆも曇らぬ日の御影(みかげ)かな
⑦源 実朝 山は裂け海はあせなむ世なりとも君にふた心わがあらめやも
⑧藤原定家 曇りなきみどりの空を仰ぎても君が八千代をまづ祈るかな
⑨楠木正行 かへらじとかねて思へば梓弓(あずさゆみ)なき数に入る名をぞとどむる
⑩徳川光圀 行く川の清き流れにおのづから心の水もかよひてぞ澄む
⑫高山彦九郎 我を我としろしめすかやすべらぎの玉のみ声のかかる嬉しさ
⑬本居宣長 しきしまの大和ごころを人問はば朝日に匂ふ山ざくら花
⑭吉田松陰 身はたとひ武蔵の野辺(のべ)に朽ちぬとも留め置かまし日本魂(やまとたましい)
⑮徳川斉昭 天(あま)ざかる蝦夷(えぞ)をわが住む家として並ぶ千島のまもりともがな
⑯佐久間象山 みちのくのそとなる蝦夷のそとを漕ぐ舟より遠くものをこそ思へ
⑰久坂玄瑞 取り佩(は)ける太刀の光はもののふの常に見れどもいやめづらしも
⑱真木和泉 大山の峰の岩根に埋めにけりわが年月の日本(やまと)だましひ
⑲平賀元義 武夫(もののふ)のたけき鏡と天の原あふぎ尊め丈夫(ますらを)のとも
⑳高杉晋作 後れても後れてもまた君たちに誓ひしことをわれ忘れめや
追記、
⑫高山彦九郎
(^^♪ 人は武士 気概は高山彦九郎
京の三条の 橋の上
遙かに皇居をネ 伏し拝み
落つる涙は 加茂の水 サノサ~
⑳高杉晋作
(^^♪ 三千世界の 烏を殺し
主と朝寝が してみたい~
諸兄のお気に入り歌は如何に・・・
独断と偏見で綴る昭和17-2である。 (つづく)
「愛国百人一首」のこと
この年に、「愛国百人一首」なるものが選定されている。
戦時中の翼賛運動のひとつとして、愛国の精神が表現されたとする名歌百首を選んだものだそうな。
皇室への崇敬や国土愛、家族愛の歌が採られている。
異種百人一首のひとつなり。
カルタとしての遊び方については、百人一首に準ずるともある。
当方には都々逸ならいざ知らず、
巧者な三十一文字なんぞ縁のないジャンルなるも、お気に入りを20首選んだ。
①柿本人麻呂 大君は神にしませば天雲の雷の上に廬(いほり)せるかも
②大伴旅人 やすみししわが大君の食(をす)国は大和もここも同じとぞ念(おも)ふ
③山上憶良 士(をのこ)やも空しかるべき万代に語り続(つ)ぐべき名は立てずして
④山部赤人 あしひきの山にも野にも御猟人(みかりびと)さつ矢手挟(たばさ)みみだれたり見ゆ
⑤菅原道真 海ならずたたへる水の底までも清き心は月ぞ照らさむ
⑥西行法師 宮柱したつ岩根にしき立ててつゆも曇らぬ日の御影(みかげ)かな
⑦源 実朝 山は裂け海はあせなむ世なりとも君にふた心わがあらめやも
⑧藤原定家 曇りなきみどりの空を仰ぎても君が八千代をまづ祈るかな
⑨楠木正行 かへらじとかねて思へば梓弓(あずさゆみ)なき数に入る名をぞとどむる
⑩徳川光圀 行く川の清き流れにおのづから心の水もかよひてぞ澄む
⑫高山彦九郎 我を我としろしめすかやすべらぎの玉のみ声のかかる嬉しさ
⑬本居宣長 しきしまの大和ごころを人問はば朝日に匂ふ山ざくら花
⑭吉田松陰 身はたとひ武蔵の野辺(のべ)に朽ちぬとも留め置かまし日本魂(やまとたましい)
⑮徳川斉昭 天(あま)ざかる蝦夷(えぞ)をわが住む家として並ぶ千島のまもりともがな
⑯佐久間象山 みちのくのそとなる蝦夷のそとを漕ぐ舟より遠くものをこそ思へ
⑰久坂玄瑞 取り佩(は)ける太刀の光はもののふの常に見れどもいやめづらしも
⑱真木和泉 大山の峰の岩根に埋めにけりわが年月の日本(やまと)だましひ
⑲平賀元義 武夫(もののふ)のたけき鏡と天の原あふぎ尊め丈夫(ますらを)のとも
⑳高杉晋作 後れても後れてもまた君たちに誓ひしことをわれ忘れめや
追記、
⑫高山彦九郎
(^^♪ 人は武士 気概は高山彦九郎
京の三条の 橋の上
遙かに皇居をネ 伏し拝み
落つる涙は 加茂の水 サノサ~
⑳高杉晋作
(^^♪ 三千世界の 烏を殺し
主と朝寝が してみたい~
諸兄のお気に入り歌は如何に・・・
独断と偏見で綴る昭和17-2である。 (つづく)