GREAT LOVE KINGDOM

山を楽しむために生きる。

東京レスキュー

2006年11月01日 02時14分12秒 | 我が家の話
昨日は2人の妹たちと叔父のお見舞いに行って参りました。
ボクや妹たちの結婚式で度々顔は会わせていたものの、ちゃんとした会話をするのはもしかしたら20年以上振りだったかも・・・。
叔父は学生の頃は円盤投げの選手、そして社会に出てからは消防士として活躍していました。
ボクが小学生の頃でしょうか。叔父が4冊のマンガ本を持って家を訪ねて来たのです。
叔父は『おい!見てくれ!ここに出てくる○○ってキャラクターのモデルは叔父ちゃんなんだ!』と嬉しそうに教えてくれました。
それは“東京レスキュー”というマンガでした。
作者がマンガを描くにあたり、叔父さんの勤める消防署に取材を申し込んみ、実話を元に描かれたと聞きました。
きっと“東京レスキュー”は叔父さんにとって忘れ得ぬ大きな勲章なのではないでしょうか。
その叔父とは、家族同士の色々な行き違いや誤解などから疎遠になってしまい、近くに住んでいるのに殆ど顔を見ることもない付き合いになってしまいました。
昔は我が子のように可愛がって貰っていたのに・・・

兄妹3人で食事をするなんていつ以来だろう?
立ち寄ったレストランはすっかりハロウィーンのデコレーションをしており、今日と言う日を思い出すのに“カボチャ”が一つのサインになりました。

昼過ぎに病院に到着。
余命、あと幾許もない叔父は面影を辛うじて残すまでに痩せ細っていました。
極限まで痩せてしまった感のある叔父ですが目は生きる力にみなぎっており、看護士や医師に冗談を言うなど、昔の明るく楽しい叔父そのままでした。

30分以上は話したでしょうか。
叔父はボクらの帰り間際に『退院したら盛大にお祝いをしよう。オレは見ているよ。』と笑顔で言ってくれました。『見ている。』の意味するものはなんなのか・・・。

もしかすると、生きている叔父に会うのはこれが最後かもしれない。
3月にお祖母ちゃんが亡くなった時も思ったが、生きている、繋がっていることって当たり前なことではないんだね。
だから、生きること、そして家族を愛することって凄く尊いことだと思うのです。

もう一度、叔父に会って話したい。それが今の心境だ。


今日で息子が6歳になった。
今日はボクが夜勤なので、昨日のハロウィーンの日にお祝いをした。
息子には“おめでとう!”と言うより“ありがとう!”と言いたい気分だった。
ここまで元気に育ってくれて本当にありがとう!
息子と娘。君達がボクと妻の全てであり、希望なんだから。
コメント (4)
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