Sydney Yajima


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経済指数

2012-09-03 21:10:05 | 経済
鉄鉱石の価格の下げが止まらない。
去年の同時期にくらべて、半分になってしまった。

リーマンショック以来、中国が世界の経済の牽引を担うと宣言し、国内のインフラ整備にジャブジャブ金を使った。
中国の総生産のなんと7割が、政府主導で使われた。
結果
あちこちに、空っぽの誰も歩いていない町が出来上がった。

それらの町をつくるために、鉄鉱石がたくさん必要だった。
ラッキーカントリーのオーストラリアは、儲かった。

石炭や鉄鉱の輸出で儲かったオーストラリアは、好調だったが、中国のバブルの崩壊で一気に冷え込み始めている。

不動産は、需給のバランスが悪いので、値段は下がらないが、銀行は、海外からの借り入れが多く、また個人はローンを抱えているので、非常に財布の紐が固くなっている。そのため、ありとあらゆる数字が悪い。特に小売は最悪だ。

RBAはさらなる利下げに年末までに踏み込むだろうと多くの観測が言っている。
私も、そうなるだろうと思う。

だが、大手4銀行は、利下げをそのままパスすることはないだろう。
彼らは自分たちの利益をかっちり確保するであろうからだ。

こんな中、オーストラリアにとって、重要なビジネスがもうひとつある。
それは、食料資源=ソフト コモディティーだ。
すでに世界の食糧事情は悪くなっており、この一ヶ月で平均10%も値上がりしている。

この中で安全でしかもおいしい食料を供給できるオーストラリアは、大きなビジネスの可能性を持っているのだ。
ただし
ただし、である。
今年はエルニーニョの影響で 旱魃も予想される。
こういう異常気象のときに、食料のビジネスに、投資するのも、なかなかに、難しいところだ。