Sydney Yajima


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中国とSDR

2015-08-06 23:37:34 | 経済
IMFが1969年に引き出し可能な主要4か国が中心となり 通貨バスケット枠を作ったことが始まりとなり、現在に至るのが SDR(Special Drawing Rights)だ。日本語では、特別引き出し権と訳される。
大した金額があるわけではない。
おおよそ 30兆円といったところだ。
しかし、このわずかな金でも主要となれば、自国通貨に信用が付いてくる。
これが、中国に取ってはとても魅力的に映っている。
なぜなら、自分たちの印刷した通貨が国際的に通用するという意味を持つからだ。

IMFは、中国が特別引き出し権を持つためには、通貨を市場に委ねて 透明性を持たさなければ ならない とし、検討する期限をさらに来年の9月にまで、延長した。

元々は、年内にほとんどまとまるであろうとも 言われていた期限がさらに9か月の延長をさせられたわけである。

ここで、ふと、疑問が浮かんでくる。

9か月という中途半端な延長期限について、だ。

なぜ、一年ではなく、9か月なのか?

言うまでもないことだが、IMFは国際金融が中心となっている。
国際金融は、時にアメリカ国家をも凌駕する力を持ち、その主要なメンバーは、常に世界の情勢に目を光らし、優秀な人材を集め、そして、通貨バランスを計算し、さらには、為替をも動かす力を持っている。
その国際金融の計算は、ち密で、さらには 多くのリスクを総合的に分析し判断する能力に長けている。

このレベルからの話になると、たとえば、日銀の総裁などは、その歯車の一枚にしか過ぎない。
今、日本の経済が持ち直していると言われているのは、アベノミクスの影響で、その中心が日銀であることを考え合わせると 国際金融の力がどれほどのものなのかが、理解できるだろう。

さて、中国のSDRがなぜ、延長されたのか その先にあるものは・・・

続きはGSMにて