北朝鮮がミサイル実験を成功させた。
次は核実験を行うだろう。
そして、疑問が出てくるはずだ。
それは、「いつ?」戦争が始まるのだろうか。
という疑問だろう。
いつ? 戦争が始まるのか。
という問いかけに答える前に、いくつか整理しておかなければならないことがある。
戦争というのは、言うまでもないことだが、相手があって初めて成立する。
北朝鮮の目下の敵は 一応 米国ということになっているが、相手は中国になる場合もあるかもしれず、ロシアになる場合もある。
が、仮想敵の第一を仮に米国ということで話を進める。
まず、断言しても良いことが一つある。
それは、北朝鮮から、どこかへ戦争を仕掛けることはない。ということだ。
なぜなら、北朝鮮は、経済的なサポート体制もなく、長期戦争に耐えられるだけの靭性もない。
あるのは、ミサイル技術と核だけであって、それは、3日以内に米国のミサイルによって封じ込められる。
その後、長期にトンネルの中を行ったり来たりして、かの米国と戦争ができるかどうかなど 一顧の価値もないほど明らかに無理だ。
したがって、1+1=2程度の理解力があれば、自ら死地に飛び込む程の決意がない限り、北朝鮮から始まることは無い。
核を成功させようと、ミサイルICBMを成功させようとも、だ。
中国もアメリカも、北朝鮮にはバファゾーンとして存続してもらったほうが良いと考えてもいる。
いわば、生かされて生きている国なのだ。
彼らがいくら無茶をしても、笑って対応しているのは、そのためである。
しかし、米国の国内事情 とくに、2018年の中間選挙が近づく来年の今頃になると、話は変わってくる。
40%の支持率を切った不人気のトランプ大統領を掲げる共和党は 大きく議席を減らす可能性が高いからだ。
しかし、もし、「強い大統領」というカードを切れば(そして、それは彼の虚栄心をくすぐるに違いない) 共和党にも勝算が出てくる。
つまり、来年は、限りなく戦争が起きる可能性が高い年となる。
どうか、考えてほしい。
今のうちに、できることを、だ。
戦争は、北朝鮮の事情ではなく、米国の共和党議員の事情で始まる可能性を、計算に入れたうえで。