Sydney Yajima


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パナマ問題

2016-04-07 03:44:00 | 経済
節税をすることは、罪ではない。
人は、どうにかして、少しでも税を少なくして、自分のたくわえを増やしたいと願うものだ。
しかし、脱税はいけない。
脱税は、罪である。

いやしくも、国家の元首たるもの・・・
と大上段に構えて、言う。

多くの国民の税金を預かっている本人が、脱税をしていれば、国民は、あきれるだろう。
そして、退陣を迫り、時には、暴動に発展さえしかねない。


日本の首脳たちの脱税は今のところ、出てきていない。
セコムなどの企業の脱税はしかし、今後、問題になるはずだ。


イギリスの首相、ロシアのプーチン、中国の習近平、エトセトラ・・・
の人々が窮地に立たされている。

ロシアのプーチンと中国の習金平は共同戦線を張って、陰謀だと騒ぎ、あるいはパナマを攻撃してでも誤魔化すことに必死になっている。

こういう社会不安は面白いと感じる人が多いかもしれないが、実は、あまり面白くないのだ。

というのは、作用があれば反作用が起こり、それは、時に、大きな問題へと発展しかねないからだ。
例えば、革命というものは、いくつかの要素のなかで、恐らく絶対といっていい要素があるとしたら、それは不況である。
大不況が続くと人々は、不安になり、不満が募る。
ジニ係数という数値がある。
この係数は一つの社会不安を測ることができることになっているが、文化や民族によって当てはまる場合とそうでない場合がある。

今、中国の荒廃は、まぎれもない事実だ。
だが、彼らの中から革命を志す人は、皆無だといっていい。
暴動は起きている。
それは給与の不払いに対してであったり、あるいは、国に不満があったりするにしても、しかし、革命というものとは全く種類が違う。

革命とは、現在の主導権を持っている国の中枢部が、手をかして起こすものだからだ。

例えば、明治維新は革命であったと私は思っている。
当時の政権・・・江戸幕府がギブアップしたのは・・・陰に勝海舟という男がいたからだ。

彼が、中枢部にいながらも、革命を押した張本人だったことを、あまり歴史家たちは語らない。
それよりも坂本龍馬や、西郷隆盛を語ったほうが、絵になるからである。


さて、中国に革命が起こるか?
と聞かれたら、そう・・・私は 首を横に振るだろう。
中国共産党は、まだまだ長く続く。永遠に続くとは言わないが、しかし、崩壊もしないだろう。ただ、内部の闘争はますます混迷するはずで、それは、多くの幹部の国外脱出を促すことになるはずだ。

パナマの隠された書類が、大量にリークされた・・・
こんなことは、偶然に今起こったことではなく、また、メールなどで、取り出すにはあまりにも大量の書類なので、到底不可能だったということを合わせて考えれば内部に深くかかわる人間の犯行で、ハードドライブを持ち出したに違いなく、それは、訓練を受けたスパイでなければできないことだった。
なぜ、今なのか?
もっと言えば、傷ついたのは、米国のいう事を聞かないイギリスの首相や、ロシア、それに多くの中国の幹部たちだったということだ。

たまたま、何かが起こった。
と、いうものではなく、必然的に起こした、というほど単純でもない。
なぜなら、これは序章に過ぎないからだ。


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