goo blog サービス終了のお知らせ 

「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

誕生日だった

2020年07月17日 | お茶三昧

メロディーバースディーカードが届きました。
家族との誕生会などすることが無くなった私ですから、
覚えてくれている人がいるだけで、幸せです。

そんな日に、なんと鰻持参でお稽古にきてくれると。
同い年の、お友達弟子さんです。
「こんな時だから、離れて静かに食べましょうね。」
というわけで、朝からテーブル配置を考えて、
到着時刻に合わせて、ご飯を炊いて、
お味噌汁を作って待っていました。

間を空けて、向き合わずに座れるようにしました。
まだ暖かいウナギを受け取って、
炊き立てのご飯に乗せて、鰻重の出来上がり。
「あのね、実は今日は私の誕生日なの」
「わあ、ぐっとタイミング」
というわけで、頂いたバースディカードの、
可愛いロメデイを聴きながら頂きました。

久しぶりにいただく鰻重は、とても美味しくて、
五臓六腑にしみわたり、満足感でいっぱいになりました。

いただく前は写真を撮ろうと思っていましたが、
目の前に置かれた途端、もう食べることに夢中で、
あっ写真と思った時は、食後の片付けが終わって、
既に濃茶の点前が始まっていました。
「今日は鰻だけで帰ろうと思ったけど。」
というところをちゃんと濃茶と薄茶の稽古もして頂きました。

そんな時間が終わって、入れ替わりに午後のお稽古の方が。
何しろ今は一人ずつのお稽古ですので。

「台天目」のお点前の後、薄茶は「葉蓋」をなさいました。
お持ちになったマイ茶碗が、とてもかわいらしくて、
思わず、お茶を点てていただいて、ご相伴してしまいました。


カラフルな傘と雨粒が、とても楽しいお茶碗ですね。
梅雨の鬱陶しい時には、こんなお茶碗が最高。
お茶を頂くときくらいは正座のできるようになった私は、
ちょっとしたお相伴の時に、
「ああ座れる」と感じることがとても嬉しいです。

お茶しか取り柄のない私です。
美味しいものを外に食べに行けなくても、
どこかにGO‐TO しなくでも、
お稽古をしているだけで、十分に幸せです。
むしろお茶ができなかったら、
何をしても心から楽しくないかもしれません。

そんなことを感じた、静かで幸せな誕生日の一日でした。