半藤一利のノンフィクションを基にした群像歴史ドラマ大作
日本のいちばん長い日
お盆休み。。。
そして 今日は終戦記念日
しかも70回目の...。
まとまった休日が頂ける日には
とりわけ戦争映画や戦争絡みの作品は
避けたくなる性分のワタクシ
だってぇぇぇ
休みの日にはテンションを下げたくないので...。
だから この作品を観賞するか否かを迷った。
お盆なので お墓参りやら ご仏前準備など
何かと故人を偲ぶ時期
もちろん終戦記念日もあるため
戦争のことなども考えることはあるが
正直 そんなに...と いうか
あんまり考えていなかったような気がする。
け・れ・ど 今年は違う。いつもの年と なにかが違う。
そこは 戦後70年という節目を迎える年でもあるから
ニュースやワイドショーなどのメディアで
大きく取り上げられているからかもしれない
だから 今年の夏だからこそ
観賞した方が良いのでは?...との考えに至っての
母上との鑑賞の運びとなった
母上は 戦後生まれで戦争体験はない人だが
やはり‘戦争’という言葉に対しては
ワタクシ世代よりは敏感で重いものであることは確か。
STORY ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~
1945年7月。太平洋戦争での戦況が悪化する日本に対して
連合軍はポツダム宣言の受託を迫る。
連日にわたり 降伏するか本土決戦に突き進むかを議論する
閣議が開かれるが 結論を一本化できずにいた。
やがて広島、長崎に原爆が投下。日本を取り巻く状況はさらに悪化。
全国民一斉玉砕という案も取り沙汰される中
阿南惟幾陸軍大臣は決断に悩み 天皇陛下は国民を案じていた。
そのころ 畑中健二少佐ら若手将校たちは
終戦に反対するクーデターを画策していたのだが...。
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1945年8月15日に玉音放送で戦争降伏が
国民に知らされるまでに何があったのか。。。
歴史の舞台裏が描かれている
戦争のことを知らないためか 近代史が苦手なワタクシ
だから 阿南惟幾陸軍大臣とか鈴木貫太郎総理など
名前は聞き覚えあっても どのような方々だったのか知らない
作品を観ても臨場感が感じられないのでは...
そんな不安が観賞前からあった。
ある意味 その不安は的中
イマイチ 作品を前ノリになって
夢中で観賞できるものではなかったが
この作品はノンフィクションを基に映像化されたもので
戦争の悲惨だけを伝えるものではなく
実に淡々と 冷静な眼差しで捉えられた‘戦争’作品だった。
故に 思いのほか ストンッ と腹に落ちた感じを受けたワタクシ。
役所 広司、本木 雅弘、松坂 桃李、堤 真一、山崎 努という
幅広い世代の技量高き映画俳優が揃って出演
そういう方々を ヒトツのスクリーンの中で堪能できて
本当に見応えのある作品だった
MEMO
あんなシーンで意外な出演者
(松山 ケンイチ、戸田 恵梨香)が発見できるぞぉ!
★★★☆☆ <★ 星3.5ツ>