“酒の肴”は映画とソーセー児と時々柴漬け

今宵の“酒の肴”は...。
鑑賞した映画と双子姉妹&柴犬♀のたわいもない話

『焼肉ドラゴン』の巻

2018-07-07 | 劇場鑑賞した映画

数々の演劇賞に輝いた人気舞台を映画化
焼肉ドラゴン

雨の日々が続いている
しかも ただのではなく大雨
家の中にいても 雨音が聞こえるザァーァァァ って
もう この雨音が聞き飽きたくらい 降り続いていて
なんとなく 憂鬱な感じだ
その上 昨日は あのオウム真理教関連の事件により
7人もの死刑が執行された。
「松本サリン事件」「地下鉄サリン事件」
「坂本弁護士一家殺人事件」...。
ワタクシにとっては人生最大事件かも
本当に衝撃的な事件だった。
首謀者逮捕から もう 23年 なんだぁ。。。

●     ●     ●     ●     ●

どうしても観たいと思っていた作品を観てきた。
高校・大学とも‘演劇部’という 自他共に認める演劇ファンの
同僚Sさんのオススメ映画『焼肉ドラゴン』
演劇ファンの同僚Sさん情報によると
非常に評判の高い 人気戯曲作品で 東京と大阪、福岡まで
この演劇を観るために行った...とか。
妙にテンションを上げて劇場にGo

STORY   ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~
日本万国博覧会が開催された高度経済成長期の1970年代。
関西の小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む龍吉と妻・英順は
娘3人と息子と共に暮らしていた。
戦争で故郷と左腕を奪われながらも
前向きで人情味あふれる龍吉の周りには
常に人が集まり 店内は長女の幼なじみの哲男ら
常連客たちでいつも賑わっていた。
強い絆で結ばれた彼らだったが
やがて時代の波が押し寄せ・・・。
 ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・

『血と骨』 『愛を乞うひと』など映画の脚本家としても活躍する
劇作家・演出家の鄭義信が長編映画初メガホンをとり
数々の演劇賞に輝いた自身の舞台を映画化
関西のとある地方都市の小さな焼肉店を営む一家が
高度経済成長期で激動時代をたくましく生きる姿を描いた作品だ。
店主夫婦を『隻眼の虎』のキム・サンホと
『母なる証明』のイ・ジョンウン。
3姉妹を『さよなら渓谷』などの真木よう子
『八日目の蝉』などの井上真央、『最後の忠臣蔵』などの桜庭ななみ
長女の幼なじみ・哲男を『探偵はBARにいる』シリーズなどの
大泉洋がそれぞれ演じている。



ワタクシが生まれた時代のお話のようだ。
時代背景もあまり覚えていないし 記憶がない時代のお話。
なので。。。正直‘新鮮’...。
当然 そこには衝撃もあったワケだが
高度成長期という 時代や社会が一気に変わった時期において
社会的にハンディがある人々が
たくましく生きていく姿を見せられると
やはり泣かされてしまう。泣きましたっ!
ただ お涙頂戴作品ではないデス
「焼肉ドラゴン」を営む一家6人を 丁寧に描いている作品
人間の‘味’を感じられる作品。
その‘味’を出す演者も素晴らしいし
その‘味’を加減する監督の手腕は
長編映画初メガホンとは思えないブラボー
ユーモアもあり 関西らしく漫才調子の展開も織り交ぜられて
作り上げられているため 重さを感じない。
どちらかというと 未来を感じ 爽やかな風すら感じる



長女夫婦は今 あの国でどうしているのだろう?
次女は言葉が通じない国で夫と幸福なのだろうか?
三女はあの旦那さんと上手くいっているのだろうか?
長男は 今 この家族をどう見ているのだろうか?
なんとなく この一家の未来を想像したくなっちゃったテヘッ

観賞前のワタクシのテンションや期待値が高かったので
想像したほどの...って いうのが正直な感想だが
観賞して良かった...って思える作品だった。
あぁぁぁ~。旨い ホルモン食べた~い !!

 ★★★☆☆ < 星3.5ツ>


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