TOHO映画祭、今週と来週で、かのサスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコックの映画2本やります。
で、今週は「レベッカ」。来週は「鳥」。

で、「レベッカ」ですが、いわゆるゴシックロマンの傑作といわれていて1940年のアカデミー賞作品賞を受賞しています。
イギリスで活躍していた、アルフレッド・ヒッチコックがハリウッドへ渡って製作した第1作目の作品です。
後にヒッチコックは「この作品賞は自分じゃなくて、セルズニックが受賞したものだ」と語っています。
たしかに「ヒッチコックスリラー」というよりは、威風堂々たる「大河ドラマ」といった趣でしょうか。

正直、ヒッチコックファンの小生としても、この作品あんまりピンときていない作品の一つでした。
ピンとこないというか、うまくまとまりすぎているような気がしたんですよね(20年前の記憶では)。
プロデューサーのデイビッド・O・セルズニックに遠慮したのか、ヒッチコック特有のクセというか、「ヒッチコック節」が弱いような気がしたんですね。
「ヒッチコック節」が炸裂している作品といえば・・・
「裏窓」 「めまい」 「知りすぎていた男」 「北北西に進路をとれ」 「鳥」 などでしょうか。いづれもカラー作品ですね。
しかし、この監督にはモノクロにもすごい作品群があります。
「サイコ」 「逃走迷路」 「断崖」 「海外特派員」 「バルカン超特急」 などなど。
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(物語)
英国コーンウォル海岸近くにマンダレイという荘園を持ったマキシム・デ・ウインター(ロウレンス・オリヴィエ)はモンテカルロで知り合った娘(ジョーン・フォンテーン)と結婚して帰邸した。彼は美しい先妻レベッカを失って、2度目の結婚であった。家政婦のデンヴァー夫人(ジュディス・アンダーソン)は、レベッカへの熱愛から、新夫人を成上りの闖入者扱にし、レベッカの居間は生前のままに保存していた。死後も尚レベッカが家を支配しているようだった。恒例の仮装舞踏会のとき、デンヴァー夫人のすすめで、新夫人は廊下にかけられた美しい画像の婦人と同じ衣裳をつけたが、それがひどくマキシムを驚かし心を傷つけたようであった。画像の女性はレベッカだったのであった。
しかし、こん時のジョーン・フォンテーンは本当に綺麗です。
この人、あの「風と共に去りぬ」のオリビア・デ・ハビラントの実の妹なんですが、姉妹二人で日本生まれなんですね(お父さんは東大の教授)。
「聖心女子学園」の生徒だったとか。
ジョーン・フォンテーン
でね、この映画の肝はこのジョーン・フォンテーンとロウレンス・オリヴィエの美男美女に非ずして、家政婦のジュディス・アンダーソンですね。
もう、怖いったらありゃしない。
後ろ:ジュディス・アンダーソン
この死んだレベッカの崇拝者の家政婦は、ニコリともせず、主役のJ・フォンテーンに圧力をかけていきます。
よ~く見ると、歩いているシーンがほとんどない。彼女は突然背後から現れ、突然消えます。
そう、死せる前妻レベッカの亡霊を象徴しているんですね。
正直、20年ぶり位に鑑賞したのですが、ストーリーも完全に忘れて、かなりフレッシュな気持ちで見直すことができました。
うーん、いや思いのほかかなり面白かったです。
特に、後半ストーリーが二転三転するあたりは、もうたまらないですね。
物語終盤
で、なんか最近の情報によると、この映画、リメイクされることに決定したとか。
誰が、メガホンとるか解りませんが、ヒッチコック先生に挑戦するんですから、かなり勇気がいります。
さて、次週はもう、バリバリ「ヒッチコック話術」が堪能できる「鳥」!!
今からワクワクです。
で、今週は「レベッカ」。来週は「鳥」。

で、「レベッカ」ですが、いわゆるゴシックロマンの傑作といわれていて1940年のアカデミー賞作品賞を受賞しています。
イギリスで活躍していた、アルフレッド・ヒッチコックがハリウッドへ渡って製作した第1作目の作品です。
後にヒッチコックは「この作品賞は自分じゃなくて、セルズニックが受賞したものだ」と語っています。
たしかに「ヒッチコックスリラー」というよりは、威風堂々たる「大河ドラマ」といった趣でしょうか。

正直、ヒッチコックファンの小生としても、この作品あんまりピンときていない作品の一つでした。
ピンとこないというか、うまくまとまりすぎているような気がしたんですよね(20年前の記憶では)。
プロデューサーのデイビッド・O・セルズニックに遠慮したのか、ヒッチコック特有のクセというか、「ヒッチコック節」が弱いような気がしたんですね。
「ヒッチコック節」が炸裂している作品といえば・・・
「裏窓」 「めまい」 「知りすぎていた男」 「北北西に進路をとれ」 「鳥」 などでしょうか。いづれもカラー作品ですね。
しかし、この監督にはモノクロにもすごい作品群があります。
「サイコ」 「逃走迷路」 「断崖」 「海外特派員」 「バルカン超特急」 などなど。
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(物語)
英国コーンウォル海岸近くにマンダレイという荘園を持ったマキシム・デ・ウインター(ロウレンス・オリヴィエ)はモンテカルロで知り合った娘(ジョーン・フォンテーン)と結婚して帰邸した。彼は美しい先妻レベッカを失って、2度目の結婚であった。家政婦のデンヴァー夫人(ジュディス・アンダーソン)は、レベッカへの熱愛から、新夫人を成上りの闖入者扱にし、レベッカの居間は生前のままに保存していた。死後も尚レベッカが家を支配しているようだった。恒例の仮装舞踏会のとき、デンヴァー夫人のすすめで、新夫人は廊下にかけられた美しい画像の婦人と同じ衣裳をつけたが、それがひどくマキシムを驚かし心を傷つけたようであった。画像の女性はレベッカだったのであった。
しかし、こん時のジョーン・フォンテーンは本当に綺麗です。
この人、あの「風と共に去りぬ」のオリビア・デ・ハビラントの実の妹なんですが、姉妹二人で日本生まれなんですね(お父さんは東大の教授)。
「聖心女子学園」の生徒だったとか。

でね、この映画の肝はこのジョーン・フォンテーンとロウレンス・オリヴィエの美男美女に非ずして、家政婦のジュディス・アンダーソンですね。
もう、怖いったらありゃしない。

この死んだレベッカの崇拝者の家政婦は、ニコリともせず、主役のJ・フォンテーンに圧力をかけていきます。
よ~く見ると、歩いているシーンがほとんどない。彼女は突然背後から現れ、突然消えます。
そう、死せる前妻レベッカの亡霊を象徴しているんですね。
正直、20年ぶり位に鑑賞したのですが、ストーリーも完全に忘れて、かなりフレッシュな気持ちで見直すことができました。
うーん、いや思いのほかかなり面白かったです。
特に、後半ストーリーが二転三転するあたりは、もうたまらないですね。

で、なんか最近の情報によると、この映画、リメイクされることに決定したとか。
誰が、メガホンとるか解りませんが、ヒッチコック先生に挑戦するんですから、かなり勇気がいります。
さて、次週はもう、バリバリ「ヒッチコック話術」が堪能できる「鳥」!!
今からワクワクです。