「離見の見」
とは日本伝統文化の能に伝わる言葉の一つ
「自分の行動を観ている自分」の状態
トラブルにあった時
緊張している時
切羽詰った時
などストレス状態の時にそのストレスに翻弄されずに
客観的に自分自身を観察すること。
心の中にもう1人の自分を住まわせて
そのもう1人の自分が
外の事象に対応している自分を冷静に観察する。
概してトラブルを楽しめる人にはこの技術を駆使する人が多いようです。
例えば、昨年開かれた
ワールドベースボールクラシック(WBC)での
イチロー選手。
優勝を決める韓国との大一番で
ここでヒットが出れば勝ち越しという場面
皆さんもご存知のように
それまでイチロー選手は絶不調。
この雌雄を決する重要な場面でイチロー選手がしたことは
自分自身でこの場面を「実況中継」したそうです。
結果、センター前のタイムリーヒット。
これも「離見の見」ですね。
離見の見も自分をコントロールする技術の一つですから
普段から自分と向き合う練習が必要なようです。
ひふみゆらゆら