大崎市ひふみ整体院・ヨガ&呼吸法ブログ

大崎市の腰痛・坐骨神経痛と慢性頭痛専門整体のブログです。本格的なメディカルヨガ&呼吸法教室【Tao】も開催しています。

身体の記憶 その2

2009-02-01 10:18:16 | ひふみ日記

先日のブログの続きですが

 

施術する立場から見ても患者さんの身体の反応って瞬間瞬間、

変化するようです。

 

痛みが移動する、というのは痛みの優先順位があって、

 

「一見移動するように感じるだけ」

という説明も出来ます。

 

これは、脳神経生理学の「ゲートコントロール理論」というのでよく説明されます。

 

つまり、二つの刺激が有る場合、より強い刺激の方が優先的に

脳は選別し知覚するというものです。

 

例えば、蚊に刺されて痒い部分があるとき、

全然関係ない部位を「ペシペシッ」と自分で叩いた時に

たたいた刺激が、痒みの刺激より強ければ、

痒み刺激が軽減されるというものです。

「痒み」が無くなったというわけでなく、

「錯覚」とも言えるのかな。

 

確か、授業では「生体防御機構」って教えられたような?

強い刺激が複数同時に起こると、精神崩壊する恐れがあるとか無いとか・・・。

でも、身体の記憶を考える場合、

ゲートコントロールだけでは説明が付けづらいんですよね。

例えば、

 

さっきまでは、右足が治療側の足だったのが、

数分後には左がよくなったり、

右の捻れがダメだったのが、次の瞬間は右が良くなり、

左がダメになる。ダメになるようだけど、

柔らかさが出てきて全体的にはイイ方向に進んでいる。

 

という事は頻繁にあります。

 

ゲートコントロールだけだと「感覚の錯覚」だけですが、

治療部位や治療方向が刻々変化するのは

ゲートコントロールだけでは説明が出来ないんですね。

 

これに関しては「神経機能局在」という本を調べてみたら

それらしい事を見つけました。

 

これは「神経の機能変換」ということらしく、

脳内のシナプス間での神経伝達などの変換が手足の抹消部で

動きの変換として表現されているらしいです。

 

脳の歪み=身体の歪みとも言えるのかな。

 

これと似ている状態で、普段、慢性腰痛の患者さんが、

急性腰痛を発症した場合、普段の治療側と逆転することがあります。

 

徐々に急性期の炎症が治まり

症状が薄れると、普段の慢性腰痛と同じ形に戻る

という事も有るみたいです。

面白いですね。

同じ身体でも、急性期と慢性期で逆転する事もたびたび。

 

積み重なった痛みや歪みは

時間と手間をかけて、出し尽くす感じで

改善するのが自然なんでしょうね。

 

患者さんの自分の身体への対話と理解が

脳の神経伝達に働きかけ、

根本的な改善に繋がるのかな、

と考えたりします。

 

 

「今迄ほっといて、そんな都合よく改善はしない。手間と時間と献身が必要。」

 

確か、なんかで読んだような・・・・。

 

 

 ひふみゆらゆら

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
月光さん、こんにちは。 (ひふみ)
2009-02-02 15:27:47
月光さん、こんにちは。
いつも、ブログにて勉強させていただいています。
感覚って面白いですよね。
患者さんに説明して、
理解していただくのも大変ですよね。
ありがとうございます。
返信する
こんにちは (月光)
2009-02-02 06:04:37
こんにちは

「かゆみ」や「痛み」などの感覚は
直接の患部が痛いと言うのもありますが
「脳」がどう感じたかというのも
大きな要素みたいです

私は半身麻痺の右側の手足が痛いのですが
右の手足には機能的な故障は全くないんですね
手や足が痛いのは
「脳」の感覚の信号を受け取るところに
問題があったりするわけです

さて、私が現役の頃はいかに「痛いのは患部だ」という
「意識を捨てるか」が施術のポイントの一つでした

自分の体でよくやっていたのは
どこかをぶつけた時に、反対側の同じ場所に
ほぼ同じ刺激を与えてみるのです
例えば平手で叩くなどですね
そうすると不思議なことにその場での
「痛み」は不思議と消えたりするんですね

「痛み」というのはとても面白いです
毎日戯れて遊んでます(^^)
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