はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

会社にて。

2009-08-25 22:28:19 | 京都・花街
先日、社内行事のために社員が挙って駆り出されたため、普段は近くの席にはいるものの、別の業務をされている方が管理責任者として入られました。
口を利くことは今までもありましたが、お隣に座るのは初めて。
その方は嘱託?か何で普段は別に会社をされているらしく、もうおじいちゃんです。
手があいて色々お話をしていた所、年齢ゆえの教養の深さというか、私が習っている習い事の流派も、お家元のお名前もご存知でした。
そこそこ有名ではありますが、全国的な知名度が凄くあるというほどではないし、ましてやお家元のお名前までご存知なのは驚きでした。

お若い頃は転勤で大阪におられたそうで、京都の花街にもよく行かれ、お座敷遊びなどもされたとか。
東京の花街も行かれたことがあるそうで、今でも現役で活躍されている吉原芸者のお姉さんの事も良くご存知で、あの人は凄い、と話されてました。
ホステスやコンパニオンとの遊びと、芸妓との遊びは全然風情が違う、京都と東京はまた雰囲気が違うなど、色々お話を聞けて楽しかったです。
その方が京都で遊ばれた頃は多分昭和40~50年代前後でしょうね。
花街も今以上に華やかで景気が良かった頃でしょうね。
当時売れっ子だった祇園の芸妓さんの自伝本によれば、彼女は週単位で衣装を誂えていたそうです。
お茶屋さんの数も、芸舞妓さんの人数もずっと多かったでしょう。

普段、なかなかあの世代の殿方とお話する事がないので、なかなか楽しかったです。
職場には、私の出勤時間と全く重ならない方で、東京某花街の元置屋の娘さんがいるそうで、その方も伝統芸能をされているらしいです。
機会があったらお話してみたいなぁ。