京都の芸舞妓さんは、年が明けて1月15日までは髪に稲穂の簪を挿します。
簪は本物の稲穂でお米が入っていて、作り物の鳩や梅の花などの飾りがついてい
ます。
その簪を挿している期間は、芸舞妓さん達はこの稲穂の粒を紙に包んだ物をお客
様に縁起物としてプレゼントするそうです。
お財布に入れておくと金運に恵まれるらしいです。
以前お会いした舞妓さんが、稲穂の粒を取って和紙で包み、さらに千社札で包ん
だ物をくれました。
これなぁに?と聞きましたら、金運に恵まれると教えてくれました。
以来ずっと財布に入れたままですっかり汚れてぼろぼろですが、これを見ては、もう舞妓さんではない彼女との思い出に浸ったりしています。