オリンピックで金メダルを獲得した選手が
メダルを噛む風景が嫌いである。
努力の末勝ち取った自分のメダルなので
どのように取り扱おうが勝手なのだが
せめてそっと唇を触れる程度にしてほしい
といつも思っていた。
嚙むようなことはしないで。
何時、誰が始めたことか知らないけれど
わたくしにはかっこいいことには思われない。
ついに体操男子の選手が噛んだ。
がっかりした。
前の五輪の時だったか表敬訪問した選手
から金メダルを渡されたある市長が彼女
のメダルをこともあろうに噛んだ。
呆れて言葉が出なかった。
大の大人、市長ともあろう人が他人の
メダルを嚙む。
どんな味がしたのだろう。