母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

おしろいばなの朝

2016年09月05日 | Weblog
うす青く広がる空
朝が明けはじめる
白とピンク色の雲が伸びやかに流れる

太陽の光が遠いビル群を少しづつ染めようとするとき
甘い匂いを漂わす紅いろの
昔なじみの
おしろいばなの花は
ほのかにやさしい自己主張を
秋近い庭の隅でひっそりとしている

伸びやかな緑の枝枝
きれいな葉っぱは命の力を
惜しみなくゆたかに広げる

丈高いカンナも
グラジオラスも
百日草も
いつの間にか姿を消したが
おしろいばなの花は開く

過ぎた日の思い出の夏を語るか
咲いている
晩夏の朝に


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2 コメント

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てまりさん (はな)
2016-09-10 20:16:51
こんにちは。
コメントと登録ありがとうございます。
日本の背のたかい夏の花たちはあまり見られなくなりましたが、近所にオシロイバナはまだ元気、種の中の白いのを、鼻につけて遊んだものでした。

シニアのひとりごと、最近は、自分もやっておりますー(恥)。
こちらこそよろしくお願いします。
返信する
初めまして^^ (てまり)
2016-09-10 10:30:56
読者登録頂き^^有難うございました~^^

オシロイバナ^^懐かしいです^^
私の中では 子供の頃 よく見た花
水につけ 色出ししてガラス瓶に入れて眺めたり、笛のように吹いて楽しんだり^^
思い出が蘇ります^^
最近は あまり見かけなくなりましたが・・・

どうぞよろしくお願いします^^
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