煙のように 靄のように
六月の雨降る朝
珈琲豆もあくびをする日は
スパイスたっぷりになまミルク
インドの紅茶をのみましょう
ターバン巻いた男たち
口ひげ生やしたホテルマン
銀のお盆に載せて運ぶティポット
ミルクのお茶は
疲れた咽喉にぐいぐいしみこんだ
ポットのお茶を水筒にいただき1ルピー30円
乾いた大地の異国は
首都にリスや猿がのんびり歩き
空港さえ厩舎の匂いがする
動物たちの天国だった
水蒸気に煙るわたしたちの国は
いま水の花は咲いても息苦しい国
胸騒ぎするほど正確な時計の動く清潔すぎる国
せめて北の柵のなかのアイライン牛 ジャージーの
ミルクをいただき
シナモンにカルダモン
ジンジャーにクローブ、黒コショウ―
ナツメグも入った子鍋でお茶の葉を煮立て
元気の源のインドティ
テーブルの上のコップなどに
青いつゆ草を2輪も挿して
六月の雨降る朝
珈琲豆もあくびをする日は
スパイスたっぷりになまミルク
インドの紅茶をのみましょう
ターバン巻いた男たち
口ひげ生やしたホテルマン
銀のお盆に載せて運ぶティポット
ミルクのお茶は
疲れた咽喉にぐいぐいしみこんだ
ポットのお茶を水筒にいただき1ルピー30円
乾いた大地の異国は
首都にリスや猿がのんびり歩き
空港さえ厩舎の匂いがする
動物たちの天国だった
水蒸気に煙るわたしたちの国は
いま水の花は咲いても息苦しい国
胸騒ぎするほど正確な時計の動く清潔すぎる国
せめて北の柵のなかのアイライン牛 ジャージーの
ミルクをいただき
シナモンにカルダモン
ジンジャーにクローブ、黒コショウ―
ナツメグも入った子鍋でお茶の葉を煮立て
元気の源のインドティ
テーブルの上のコップなどに
青いつゆ草を2輪も挿して
僭越ながら、いくつかの詩を拝見させて頂きました。特に気に入ったのは「春の風 はなこ・ナターシャ」と「インドティ」でした。どちらもおおきな自然の運命の手に委ねられる人間、いや生きとし生けるもののやさしくせつない存在性を上手に描き切っており、こころに訴えて来る詩でした。
俳句もなされるのですね。そういえば「インドティ」は俳句や短歌を切れ目なく繋いでいった詩のように感じました。私は俳句はやりませんが、俳句をたしなむ方が詩を書くのはけっこう大変かな、と思っています。詩と俳句では求められるものが違いますから、発想をきりかえるのがけっこう難しそうな気がします。
どろんこ様も詩を造られていますね。
確かに詩や短歌と異なる俳句は、句会に参加するなら制約が多いですね。 深入りはせず日々の印象としてならー。
長く生きていると、訳知り顔になるのは困りものですが、日本のことばの豊かさに甘え、これからも、いのちの不思議・生命賛歌 を表わせればと思います。