母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

別れの句

2015年05月27日 | 

☆ 猫去りて白い牡丹の花の散る

☆ このみどり今年はうつろ猫遠む

☆ 何悲し芽ぶきいのちのほとばしるを

☆ 猫無きも青葉茂りて花揃う

☆ 深大寺火葬の森に啼く野鳥

☆ 湧水の音する堂に天平仏

☆ はな薫るバラ園の椅子でバラソフト

☆ モンパルナスという名の薔薇の緋の深さ

☆ 音を消し花の香残してたれか去りし

☆ 仰ぐ空季節の雲の湧きはじめ

☆ 十八年の刻印の空雲蒼く


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 青葉そよげる | トップ | インドティ »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事