「希望のカケラ 社労士のヒナコ」 水生 大海

シリーズ3作目。

 

ヒナコも社労士4年目でもうすぐ三十路。経験も積んでもうさすがに「ひよこちゃん」とは呼ばれなくなったが、突撃体質は相変わらず？　そして面倒を引き込む才能も・・・時はコロナ禍、得意先から紹介された美容院の休業申請がおかしなことになっていそうだったり、洋菓子店では同一労働同一賃金に従うために別コストダウンが必要で手を付けた家族手当廃止でもめたり、老夫婦の営む食事処ではコロナ失業の娘夫婦も参加して持ち帰り弁当も始めたが労災の適用に無理が出そうでその事故にも謎がありそうで、文房具会社ではYouTuberを副業とした男が告発されたがそいつが結構面倒な奴で何故か巻き込まれたり、男の育児休業を認めない社長と転職サイトへの書き込みとその他もろもろのしがらみがめんどくさがったり・・・体当たりで勘のいい？ヒナコが問題の本質に迫り解決へ？？？？と言う感じのお話ですか。

 

コロナ禍が物語のスパイスになって、浮き彫りになって割と身近な問題と言うか「そういう人いるよね」ってあたりがフックになって、各話小粒ながら程よくエッジの効いた比較的身につまされる話に仕上がってます。まあ憎むべき登場人物がゼロでは無いけどみんな大変だよね・・・って方が強いし、そんな中したたかなマイペース連もイキイキ？と遠くに居たら可愛い迷惑野郎に描かれてていい感じです(笑)

 

面白かったです。

 

 

 

シリーズ過去作の感想↓

「ひよっこ社労士のヒナコ」　水生 大海

「君の正義は　社労士のヒナコ」　水生 大海