西の国で暮らしていたシロは、自分の得意な体質によって居づらくなり"ほぼ"着の身着のままで外へ出る。行先はなんとなく亡き母を捨てたらしい父の祖国と言う北の国に成った。乗り込んだ船で紹介された墓守の元でしばらくすごすが、ある夜墓守から伝えられた禁忌を破り外へ出ると不思議な美女に出会い彼女の侍女らしき女に刺されてしまう?? 目を覚ませば天国でも地獄でもなく、その美女の屋敷でどうやらまた生きながらえてしまったらしい。その美女はその国の王女だったが夫を曰く亡き罪で殺され首を屋敷にさらされた恨みを晴らそうと虎視眈々とその計画を進めていた。夫の罪より今や位も失った彼女のそばには、シロを刺した侍女とあと2人が使えてるだけらしい。彼女に母を感じたシロはそのまま彼女の元で働くことにしたが、墓守の下に居た時に知り合ったが行方が分からなくなっている、教会に預けられていると言う孤児の事が気になっていた。彼女の行動はその謎にも悲劇的な方向で迫っていくことになり行動を共にするシロは・・・・と言う感じ。
中世当たりの欧州がモチーフっぽい中、時折北海道感が出てくるあたり作者らしい。人狼やらおそらく吸血鬼やら妖精やらあとなんだ・・・・のちを引いてそうな奥様の下部達とその一員として行動を共にする気の良いシロと言う構図がなかなかカッチリテンプレ通りだからこその読みごたえもあります。好きですね。謎を残しての次巻が楽しみです。
面白かったです。シリーズ続けば、そこに非常につきそうな感じです。
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