「ゆびさきに魔法を」 三浦しをん

 

池袋近い弥生新町駅って所の商店街でネイルサロン「月と星」を営む月島美沙。ちょっと険悪な雰囲気だった隣の居酒屋の大将の詰めのトラブルをパワフルに持ち込んできた若い女の子＝大沢星絵を丁度募集してたネイリストとして採用することになり、なんだかんだ隣の大将とも仲良くなって・・・お仕事頑張る系の話です。

 

大分ザクっとまとめちゃいましたが、いやあこれ良かったです。もう本当に配置されたキャラクタがみな魅力的で、物語がぐんぐん動きまくり人情や悩みや成長や停滞が本当に楽しく生々しく描かれてお仕事小説の鏡ですね。男だって、年寄りだって、俳優だってネイルは手当てしたい。酒はとことん楽しく美味しく飲みたい。前のめりに生きていきたい。互いのリスペクトとコンプレックスが愛らしい。そんな小説でしょうか？？？

 

非常に面白かったです。