鰊亭シリーズか、磯貝探偵事務所シリーズか、・・・その第三弾。Wikipediaだと「御挨拶シリーズ」となってるが今回付いて無いですねww
磯貝探偵事務所は、割とギリギリ何とかなる感じで営業中。そんな時、鰊亭の文さんから紹介された依頼人は今を時めく人気女優だった! 彼女の姉が引っ越しをきっかけに突然失踪したと言う。その姉は北海道知事の特任秘書を務め、4か国語を操る商社上がりの超才女。失踪直前には秘書も辞めていたらしい・・・磯貝は調査を進めるが、いろいろ判明する事実は痕跡が丁寧に消されて「何もわからない」と事だけが一つづつ判明して行き、事件性をどんどん強く感じさせる・・・そしてそれは30年前の依頼人と失踪人の母に起こった事件とも関連していそうで・・・五里霧中の中、磯貝は失踪人の行方を突き止められるのか? そして失踪人の生死は・・・そんなでしょうかね。
最近薄味の作品が多めの気がする作者ですが、今回は比較的濃密なミステリィですね。そんな中でも、エンドロール直前まで詰め込むだけ詰め込んで最後はサラッと締めくく句る感じは相変わらずで、これはもう小路さんの美学なんでしょうね。いやきっちり納得感はありますし、読み応えありました。一気に読み切れる読み易さはもちろん健在。
面白かったです。
前作までの感想↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「<銀の鰊亭>の御挨拶」 小路 幸也
「磯貝探偵事務所からのご挨拶」 小路 幸也
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