
父と離婚後離れて暮らしていた母と、母について行った妹。末期の癌を苦に自殺した母、「娘を頼む」との遺書を黙殺した父。そして10年ぶりに妹と暮らすことにした正義=若手刑事。そんな折、正義の管轄の立川で読モが無残に殺害されると言う事件が発生。出世を思い描き、手柄をと張り切る正義。そして兄へのサポートとして、何やら妹も事件に対して独自の調査活動を進めていて・・・そんな感じ。
帯に「イヤミスの新たな到達点!!」とあるのは「ある意味ネタバレじゃねえのか?」とも思ったが、その点「イヤミス」としてこの作品はフェアで、登場人物の「黒い」部分を序盤から徐々に醸し出してる。そして帯の文句や、醸し出した彼らの黒さバレをものともしない・・・やっぱ金字塔?? 登場人物達に良い奴が居ない(後になって「黒くても魅力的」だなは居る)ので、読み口がズブズブなのが好き好きかなあ・・・自分は嫌いじゃ無いけど、やや疲れたかも・・・
面白かったです。非常に・・・近い。