今年の広島の夏は曇りや雨の日が続いてほとんど太陽を見ることがない異常な夏です。夜もクーラーを入れなければ寝られない日はわずかで助かりますが、寝られない人はいるようです。
暑さのせいではなく、その前から寝られない、という方がこられました。
寝られない、不眠だ、という人に共通していることがあります。
「なんとかして、寝よう、眠りたい」と努力していることです。
そしてそのことを意識しすぎるあまり
「寝られなかったら、どうしよう?」と寝る前から不安になっているのです。
明日は大事な仕事があるから早く寝ないと、しっかり寝なければ体力がもたないから、寝ないと昼間ボーっとして失敗するかも、そんなことになっては大変だから、早く寝ないと、なんで寝られないの?ああ、そんなこと考えてはダメだ。私は寝る、寝る、ぜったい寝てみせる。あ~やっぱり寝られない・・・・頭の中グルグル堂々巡り・・・
こういう方は「寝る」というこについて重要な思い違いがあるのです。
真面目でなんでも努力するタイプがおちいりやすいのですが、次のことをしっかりと理解していただきたいのです。
「寝る」ということは「自分がすること」ではありません。
「自分がすること」ではないのに「しよう」と努力すればするほどそうはならなくなるのです。
自分がするのをあきらめた時、勝手に睡眠は訪れます。
とはいえ、分かっちゃいるけどやめられない、のが人間(笑)
その自分がしていることの全体(堂々巡り)を上から眺めて見る視点を持つことカギなのですが、堂々巡りに陥っている間はどうしても、自分がなんとかしようとするので無理なんですねえ・・・
その方の後頭部から首にかけて、モヤモヤのエネルギーが大量にたまっていましたので抜きました。
「リラックスできましたぁ~。途中スゥ~っと寝たかもしれません。スッキリしました」
と帰っていかれました。