気の向くまま日記

とある凡人の日常から~
日常の生活のなかで感じたこと
日々の写真、食べ歩きなど気の向くまま綴っています。

睡眠障害 寝られない

2016年01月17日 | 臨床日記

記録的な暖冬ですが、今週は冬らしい気候になるようです。

「寝られない」といって私のところに来られる方が今年に入って多いです。
という私自身も今年に入って、なかなか寝付けなかったり、途中で目が覚めてそれから寝られなくなるなどが多くて、なんでかな?地球の波動がどうも変わってきているのではないかな?という感じがします。

それとは違って、これは真面目な患者さんの話
30代の建築現場で働いているラガーマンのように体格のいい男性が来られました。
患「10時に布団に入っても3時ごろまで寝付かれないことが多くて、時には一睡もできないんです」

背筋はシャンとして、胸を張って、肩をつりあげて、こちらをジッと見て話されます。
私「ちょっと、真面目すぎるんですね。頭も体も緊張状態ですよ。それでは寝られないでしょう」
それから、しばらくお話しさせてもらいました。

『寝る』ということは、あなたが『する』ことではない、ということ
『寝よう』とすればするほど、寝られなくなる。なぜなら自分が『する』という行為に一生懸命になるから緊張状態をつくりだすことになる。
寝るのをあきらめた時に『勝手に』寝ている状態が訪れる

私「寝なくてもいいじゃないですか」
患「それは困ります。命にかかわる危険な仕事もあるので」

そう、その仕事のために、十分睡眠をとって万全な体調で臨まなければならない・・・
そのためには、夜10時から寝て、そのためには、・・・・・・・・
自分のルーティーンを作り、ルール化します。
そのこと自体悪いことではないのですが、あまりにも自分の作ったルールに縛られると、それができなくなった時に自分で自分を罰したり、今度は不安を自分で作り出していきます。

あなたのやっていることはこんなことですよ、と私は大げさなジェスチャー入りで伝えていきました。
戦国武将のような大きな兜をかぶって、鎧をフル装備して、長い刀を差して
「皆のもの、明日は決戦じゃ~!いざ!寝るぞ~~!」
と言って布団をかぶって目をギラギラさせて・・・・
そんなんで、寝られますか?

「ふふふ・・・ハハハハ・・・」
患者さんは笑いだしました。
その時には肩が下がって、ずいぶん脱力状態になっていました。

その後、ベッドに横になってもらって気を通していくと
「グオ~グオ~」
と豪快ないびきをかいてお休みになりましたとさ・・・