広島空港から8時10分発、朝日を浴びて飛び立ちましたが、雲が多い・・・
上空からはほとんど雲しか見えませんでしたが、約2時間のフライトはあっという間。
雲の中を下降して北の大地が見えてきました。
新千歳空港に降り立つと、晴れ男の面目躍如ならず、あいにくの雨。。。
まずはレンタカー屋さんに直行し、今回3日間の相棒インプレッサとご対面。
道央道高速を南下しますが、雨で景色が見えなくて山陽道を走っているのと何ら変わらない感じでテンション上がりません。
今回の旅の予定段階では、見渡す限りの水平線の絶景、室蘭の「地球岬」を入れていたのですが、雨では「真っ白岬?」しか見えないだろうと、アイヌ関係の屋内展示がある白老の「ウポポイ民族共生象徴空間」に一番目の訪問地を変更。
北海道というとやはり、アイヌは避けて通れないテーマです。
到着時間は12時だったのでまずは、ここの施設のフードコートで腹ごしらえです。
行者ニンニクザンギ定食とジンギスカン定食
展示館はちょっと威圧感のある巨大な施設
窓の外に見えるのはポロト湖
平日の雨の日とあってか入館者は少ないです。
湖面の向こうは雨に煙って見えません。
展示品の写真撮影OKを確認
アイヌの神事用の品々
短編ビデオ番組を見た中で気づいて意外だったことは、アイヌ民族が神とか見えないもののチカラの意味で使う「カムイ」という言葉の発音。
最初の「カ」の文字、第一音にアクセントがくるイントネーションで普通読んでいたけどじつは
2音め「ム」にアクセントがくること。
カムイとなる。
展示の後半は、自然とともに生きてきた先住民族アイヌに対する和人(日本人)の侵略と虐待と略奪の歴史の数々となり、見ていて気が重くなるものでした。
インカ帝国を滅ぼしたスペインや、世界各地を侵略戦争で植民地にしたイギリスのやってきたことと全く同じ・・・
日本人よおまえもか・・・
一刻も早く全世界の人々が、「○○国人」ではなく、全員「地球人」であることを認識し、そしてそれを超えて「宇宙人」であることに立ち返っていくしか平和はこないとの思いを強くしました。
敷地内は電動マイクロバスが運行しています。
アイヌの住居(チセ)
その内部
相当の巨費を投じて建設されたであろう巨大施設。
このままでは歴史の中に埋もれていくであろうアイヌの記録を後世に残す展示、ということでは意味があると思うけど、単なる観光資源としてアイヌからさらに搾取しているような、やるせない思いをかかえながら施設をあとにしたのでした。
さて、気を取り直して車を走らせること約30分。
鬼のお出迎えです。
つづく・・・