語学学習日記です.そこらのおっちゃんが書いてます.怪しいよ!眉唾物です.

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

3348番:ナナ(2)(エミール・ゾラ)

2024-02-02 22:24:49 | 日記


  Émile Zola

——Nana————

——  I —————         


ナナ(2)

——————————【2】—————————————————

Une  ombre  noyait  la  grande  tache  rouge  du  
rideau; et  pas  un  bruit  ne  venait  de  la  scène,
la  rampe  éteinte,  les  pupitres  des  musiciens  dé-
bandés.

 

..——————————(訳)——————————————————

緞帳の赤いまだら模様は暗闇に包まれて見えなかった.
舞台からは物音一つ聞こえてこなかった.フットライト
はまだ点いておらず、楽団員たちの譜面台は乱雑に置か
れていた.

 

..—————————⦅語句⦆———————————————
      
ombre:(f) 闇、暗闇、影、陰  
noyait:(3単半過去) < noyer (他) 溺れさせる、
   溺死させる  
tache:(f) しみ、汚点、斑点、まだら  
rouge :(形) 赤い   
rideau:(m) (劇場の)幕、緞帳
pas un ~:(無いという否定の強調)~ひとつない  
scène:(f) 舞台
rampe:(f) ❶脚光、フットライト;❷(階段の)手すり
    ❸坂道、 ここでは❶の意味  
éteinte:(p.passé/f) < éteindre (他) (火や明りを)消す
       ト書き調なのでétait が脱落しています.文法的
    にはêtre の現在分詞が脱落した分詞節.     
pupitre:(m) 譜面台、見台   
débandé:(形) 潰走状態の、ばらばらの

 

 

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3347番:ベラミ(61)

2024-02-02 22:20:14 | 日記


ベラミ(61)
Bel-Ami
 (1885)
by Guy de Maupassant


——————————【61】————————————————
    
  Son  camarade  le  regarda  des  pieds  à  la  tête,
en  homme  pratique,  qui  juge  un  sujet,  puis  il
prononça  d' un  ton  convaincu: « Vois- tu,  mon  petit,
tout  dépend  de  l' aplomb,  ici.

 
 ..——————————(訳)—————————————————

  デュロワの元同僚は、人を見る経験ある者として、デ
ュロワのつま先から頭のてっぺんまで眺めまわした.そ
して、確信に満ちた声で言った: 「いいかい、相棒、
すべては、でーんと構えていればいいのさ.こういうこ
とはね.」


  
.——————————⦅語句⦆———————————————
     *  (n) は男女共用名詞を示すことにします.           
camarade:(n) 仲間、同僚
en homme pratique:経験ある人間として
en:[資格のen] ~として、らしく
    parler en ami / 友人として語る
    donner un CD en cadeau / CDを贈り物として与える
    agir en père / 父親らしく行動する
pratique:(形) 実際的な、実用的な、実践的な      
    homme pratique . 実際的な人
    [古] 経験のある、(dans ~に) 精通した
    en homme pratique / 経験ある者として
sujet:(m) 観察対象、被験者、患者
juger:(他) 判断を下す、判断する、評価する、
  批評する、審査する 
prononça:(3単単純過去) <prononcer (他)
  [言葉を]発する、口に出す、述べる    
ton:(m) 調子、口調、口ぶり、声色、言葉遣い  
convaincu(e):(形) [de. に] 確信に満ちた、納得した
      断固たる
vois-tu:(間) [注意を引くときのかけ言葉] いいかい
mon petit:(相手への親しみを込めた呼びかけ)
      君、お前、
aplomb:(m) 自信、落ち着き、厚かましさ、図々しさ     
dépend de ~:~による、~で決まる、~次第である
      < dépendre (自) [de. に] 因る、次第である
   Cela dépend de vous. / それはあなた次第です. 
      Tout dépend des circonstances. /
      すべては状況次第です.
      Ça dépend. / それは場合による. 

 

 

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3346番:「湖畔」(9)(シュトルム作)

2024-02-02 22:15:38 | 日記


湖畔(9)
IMMENSEE(9)

——————————【9】—————————————————

Der  Alte  ging  nun  über  die  weite  Hausdiele,
dann  durch  einen  Pesel,  wo  große  Eichschränke
mit  Porzellanvasen  an  den  Wänden  standen;
durch  die  gegenüberstehende  Tür  trat  er  in  einen  
kleinen  Flur,  von  wo  aus  eine  enge  Treppe  zu
den  oberen  Zimmerrn  des  Hinterhauses  führte. 


.——————————(訳)—————————————————
 
老人は今度は広い玄関を通って、それからあちこちの壁
の棚に磁器の花瓶が置いてある豪華な客間を通り抜け、
向かい合う扉を過ぎて、老人は小さな通路に踏み入った.
そこから狭い階段を出ると、奥棟の建物の二階の部屋に
行けた.

 

.——————————《語句》—————————————————
          
Hausdiele:(f) (弱n) [6にて既習語]
    玄関の間(衣服掛けがある)
(同義語) Hausflur:[_(e)s/_e](m) 玄関の間.
    家の戸口を入ったところのホール.
Pesel:(_s/_) [北部] (特にHolstein 地方の農家の)
    (美しく飾られた)客間
weit:(形) 広い、広大な、広々とした
nun:(副) 今、このとき、今や、さて、さあ(今度は)
    jetzt は実質「今」を表わすがnun は「さて」
    を含んでおりカバーする範囲が広い.やや
        間投詞的な話者のかけ声のような面もあると
        思います.
über:(3.4格支配前置詞、通過・横断は3格支配)
   (本文は3格支配)「~を通って、向こう側へ」     
Eichschränke:(辞書不掲載→Eiche + Schränke)
Eiche:オーク(樫、ナラ、柏などブナ科の総称)
   対訳双書テキスト側は「樫」の訳.それに
   習っておきます.
Schränke:(変母E式複数形) < Schrank (m) 棚 
Porzellanvasen:(辞書不掲載→Porzellan + Vasen)  
Porzellan:(n)[_s/_e] (アクセントは語尾ポルツェラーン)
    磁器、陶器、
Vasen:(弱変化女性複数形) < Vase
    花瓶、飾りつぼ;
an:(3.4格支配、場所は3格)「~に接して」
    本文は3格、an den Wänden / 壁ぎわに  
Wänden:(女複3、変母E式) < Wand (f) 壁    
gegenüberstehende:(現在分詞 + 格語尾e) 
gegenüber/stehen:(自)[jm, et³] 向かい合って立っている 
Tür:(f) 扉、ドア  
trat:< treten (自) 歩む、進む、行く、踏む    
Flur:(m)[_(e)s/_e] 玄関、玄関の間、入口ホール、
      屋内の通路、
eng:(形) 狭い、  
Treppe:(f)[_/_n] 階段    
ober:(形) 上の、ここでは「階上の」「二階の」  
Zimmern:(中性同尾式複数3格) <Zimmer 部屋   
Hinterhauses:(2格) 奥の建物の、裏の建物の  
führte:(過去形) < führen (他) 案内する、連れて行く
   導く
 

.——————————≪解釈≫ ————————————————

最後2行がわかりにくいかと思います.
Flur, von wo ~zu den Zimmerrn führte:部屋に行ける通路
これが屋台骨で、これにいろいろトッピングされていま
す. 
Flur, von wo aus eine enge Treppe zu den oberen Zimmerrn führte
狭い階段が終わると上の部屋に行ける通路

er trat in einen kleinen Flur, von wo aus eine enge Treppe zu
den oberen Zimmerrn des Hinterhausers führte.
彼は狭い階段が終わると奥の建物の上の部屋に行ける通路
に踏み入れた.

durch die gegenüberstehende Tür trat er in einen  
kleinen Flur, von wo aus eine enge Treppe zu
den oberen Zimmerrn des Hinterhauses führte. 
向い合うドアを過ぎて彼は通路に踏み入った.
そこから階段を上がると奥棟の建物の二階の部屋
に行けた.

 

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3345番:ロンドリ姉妹(25)

2024-02-02 22:11:45 | 日記


ロンドリ姉妹(25)

   
——————————【25】———————————————

  Oh !  les  soirées  sombres  de  marche  au  hasard  
par  des  rues  ignorées,  je  les  connais. J' ai  plus
peur  d' elles  que  de  tout.      

 

.——————————(訳)—————————————————

 おお、日々見知らぬ街を当てなく歩く暗い夜、私は
そのことを知っている.夜ほど恐ろしいものはない.

 

——————————⦅語句⦆————————————————
         
sombre:(形) 暗い、薄暗い、    
au hasard:行き当たりばったりに、でたらめに
        いい加減に         
marche:(f) 歩くこと、歩み
       La gare est à dix minutes de marche.
      駅は歩いて10分です.
       les soirées sombres de marche au hasard 
    いつも当てなく歩く暗い夜 
par des rues ignorées:知らない通りを通って、
      見知らぬ街を

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3344番:「おとうと」(22)(フィリップ短篇集より)

2024-02-02 22:06:54 | 日記


「おとうと」(22)(フィリップ短篇集より)

    LE  PETIT  FRERE

   
——————————【22】—————————————————
  
Elle  examina  pendant  un  instant  la  question,  mais,
le  grand  désir  qu' elle  avait  finissant  par  l' emporter,
elle  dit:
  ——Victor  et  Alice  vont  coucher  avec  Emma,  et
moi  avec  Augustine,  parce  qu' elle  est  méchante.  
  


..—————————— (訳)——————————————————
   
 ジュリーはちょっとの間、この問題を検討しましたが、
抱いていた大きな欲望が結局優位に立ち、こういった:
 「ヴィクトールとアリスはエマと寝なさいな、私はオ
ギュスティーヌと寝るわ.だってあの子、意地悪なんだ
から.」

  

——————————《語句》——————————————————
    
examina:(3単単純過去) < examiner (他) 検討する、
      吟味する、考察する、
pendant:(前) ~の間に、~の間      
instant:(m) 瞬間、一瞬
pendant un instant:ちょっとの間
qu'elle avait:(関係節)(3単半過去)(désir にかかる形容節)
    自分が抱いていた  
désir:(m) 欲望、欲、願望  
l'emporter:[sur に対して] 優位を占める、[...に]勝つ、
        [...に]まさる
finir par + 不定詞:…することによって終わる、
   最後には~する、ついに~する、とうとう~する
méchant(e):(形) 意地悪な、

 

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