さすらいの青春(436)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
———————【436】————————————
Un grand silence régnait sur les berges
prochaines. Le bateau filait avec un bruit
calm de machine et d'eau. On eût pu
se croire au cœur de l'été. On allait
aborder, semblait-il, dans le beau jardin
de quelque maison de campagne. La
jeune fille s'y promènerait sous une om-
brelle blanche. Jusqu'au soir on entendrait
les tourterelles gémir... Mais soudain une
rafale glacée venait rappeler décembre aux
invités de cette étrange fête.
..————————(訳)—————————————
周辺の岸辺は深い静寂に包まれていた.船は静か
に機関音と水音を立てながらすーっと走っていた.
まるで夏のさなかにいるように思えた.船はどこか
の田園のお屋敷にある綺麗な庭園に近づいているよ
うに思われた.この若い娘が望めばそこで白い日傘
をさして散歩ができただろう.日暮れまでキジバト
が淋し気に鳴いているのが聞こえていた...しかし
突然吹き荒れた突風がこの奇妙な祝宴の招かれた招
待客たちに、今が12月であることを思い知らせたの
でした.
————————《語句》————————————
grand, e:(形) 大きな、ここでは「深い」
silence:[スィラーンス](f) ❶沈黙;❷静寂
régnait:(直半過/3単) < régner (自)
régner:(自) ❶君臨する、統治する;
❷支配する、続く、行き渡る
berge:(f) 土手、土手道、川沿いの道
(川、湖の)斜面をなした岸、
prochain, e:(形) 近くの
bateau:(m) 船; パリオリンピック開会式でセーヌ
川を航行した船は bateau-mouche (セーヌ遊覧船)
filait:(直半過/3単) < filer (自) 急いで行く、
矢のように走る(飛ぶ)
bruit:(m) 音
calm:[カルム](形) ❶静かな、穏やかな、
❷落ち着いた、平穏な
eût pu:(接続法大過去) < pouvoir
eût pu se croire:まるで~かのようだった.
se croire:(pr) 自分が~だと思う
au cœur d'été:夏のさなかに
aborder:(他) ~に近づく、さしかかる
s'y promènerait:(条現/3単) そこで散歩しようと
思えばできただろう <
ombrelle:(f) (婦人用小型) パラソル、日傘
blanc, blanche:(形) 白い
jusqu'au soir:日が沈むまで、夕方まで、
日没まで
on entendrait:(条現/3単) < on entend 聞こえる
tourterelle:[トゥールトレル](f)⦅鳥⦆キジバト(雉鳩)
gémir:(自) (鳥が)淋し気に鳴く
soudain:[スダン](副) 急に、突然、
rafale;[ラファール](f) 突風
glacé, e:(形) ❶凍った、凍りついた;
❷凍るような、冷えきった
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