語学学習日記です.そこらのおっちゃんが書いてます.怪しいよ!眉唾物です.

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

1211番:ロシア語 Ⅰ(1)

2022-03-25 14:47:57 | 日記


урок-первый  第1課 つづき

 前回は「——は ...である」

という表現を 「Это  ∔ 名詞」という公式に当てはめて学びました。
復習をしてみましょう。

Это дом.         これは家です。
エータ ドーム

「これは」が Это      このあとに「家」、すなわち дом を置きます。

英語では、This is a house. だったのですが、ロシア語では
is に相当する動詞がありません。つまり「…である」という語(連辞という)               は通常用いません.

ないわけではありません。
be 動詞に相当する動詞には、есть (イェーシチ)
という動詞があるのですが、これは、正確な定義をする学術論文や、
強調するときに使うものです。

Философня  ecть  наука.     哲学は科学である。     
フィラソーフィア イェースチ ナウーカ  
                              
しかし、ふつうは例文のように、
                                               
Это комната.     これは部屋です。
                                        
などと表現します。


では復習です。

Это комната.     これは部屋です。
エータ コームナタ

А это окно.      そしてこれは窓です。
ア エータ アクノー

Это Саша.       これはサーシャです。
エータ サーシャ

А это Лиза.      そしてこれはリーザです。
ア エータ リーザ

Это Саша, а это Лиза.   これはサーシャですが、これはリーザです。
エータ サーシャ ア エータ リーザ

Это Саш и Лиза.    これはサーシャとリーザです。
エータ サーシャ イ エータ リーザ
                                   ここまで復習でした

 ——————————————————————————————

 ここから次の学習
  
Я профессор.  私は教授です。 
ヤー  プラフィエッサル
 
Он студент.     彼は学生です。    
オン ストゥヂェーント 
 
Она стдентка.  彼女は女子学生です。
アナー ストゥヂェーントカ  .


とりあえず、人称代名詞を3つ覚えましょう。

я(私)、 он (彼)、 она(彼女)
ヤー      オン         アナー 

今度は主語が代名詞ではなく、名詞の場合です。
この場合は、主語と客語の間を、横線で結びます。     

Москá ——горот.   モスクワは都市である。
マスクヴァ  ゴーラト

Иванов ——инженер.     イヴァノーフは技師です。
イヴァノーフ  インジェニェール
                          
Брат —— студент.     兄(弟)は学生です。
ブラート  ストゥヂェーント  

 

 

 

 

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1210番:サウンドオブミュージック(515)

2022-03-25 05:37:12 | 日記


サウンドオブミュージック(515)

 

—————————【515】—————————————————
  
 Salzburg* was at that time a city of about thirty-five thousand
people,  built  along the river  between mountains  on all sides. 
The origin  of  this ancient place — Iuvavum — goes  back to
Roman times.  It was Christianised as early as  the fifth century.
It had  its catacombs and  its martyrs.   Later  Saint  Rupertus
built  the Benedictine Abbey  of  Saint Peter,  and  bade*  the
monks  do  the same good work  they had done all over France
and parts of Germany  in clearing  the woods  into tillable land,
and  for the seed  of  the Gospel of Christ.  Soon afterwards he
called his niece,  Saint Erentrudis,  a Benedictine nun,  and built
an abbey  for her  on the hill  above  Saint Peter: Nonnberg.


——————————(訳)——————————————————

 当時のザルツブルクは人口およそ35000、どこもかしこも山ま
た山の川沿いに造営された都市でした.この地の古代の発祥はユ
ーヴァヴムという地名で、ローマ時代に遡ります.早くも5世紀
にはキリスト教を奉じる都市になっていました.嘗て殉教者とそ
の地下墓地がありました.後に聖ルペルトゥスが聖ペーターのベ
ネディクティン大修道院を建立し、僧侶たちに対し、古代殉教者
がフランスやドイツの各所で行なった善行、すなわち森林を切り
開き、開墾地として、キリストの福音の種を撒くといった善行を
踏襲する旨を奨励した.その後すぐ、彼は姪をベネディクト修道
会の尼僧にして、聖エレントルーディスと呼びました.さらに聖
ペーター寺院の上の丘に、彼女のために大修道院を建造しました:
それが「ノンベルク」修道院なのでした.
   
 

.——————————⦅単語⦆——————————————————
         
Salzburg:[英語式:só:lzbə:rg] [ドイツ式:záltsburk]
   ドイツ語の g は [ 子音+ g ] で終わる場合、k と発音されます. 
       s は 次に母音が来ると濁音になり、z で発音されます.
       r は h に聞こえます.我々日本人には[ザウツブフク]と聞こえます. 
     ザルツブルクはオーストリアの州の州名と州都両方の名前です.
     オーストリアはすい臓のような横ながの国でその中央部、ドイツ
  との国境近くにザルツブルクがあります.ドイツの南側はアルプス
  です.アルプスはさらに横ながで横隔膜みたいな形で、西はスイス、
  中央から東がオーストリアです.     
Iuvavum:古代ローマの地名(今のザルツブルク)    
catacomb:[語尾のbは発音しない.第1音節にアクセントcátacòum]
    地下墓地、地下納骨場、通例複数形で用います:catacombs 
    カタコンブと呼ばれているのはフランス語読みです.
  パリの地下のカタコンブも初期キリスト教徒の共同墓地でした.
  フランス語のcatacombes [katakõb]も複数形で使っています. 
martyr:[má: tə] 殉教者
Rupertus:[ラテン語名][英語Rupert of Salzburg] c. 660[b] – 710 AD
    オーストリアではドイツ語名Ruprecht[ループレヒト]で呼ばれたと思います.
    日本ではルペルトゥスと呼ぶようです.聖ルペルトゥス.   
Abbey:大修道院
seed:種(タネ)
bade:(過去形) <bid  ❶命じる、言いつける
        ❷(あいさつなどを)言う、述べる
        ここでは❶の意味だが善行は命じられて行なうものでは
    ないので「奨励した」と訳しました.

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1209番:サウンドオブミュージック(514)

2022-03-25 05:34:09 | 日記

サウンドオブミュージック(514)

(前回513の学習:1171番)


—————————【514】—————————————————

        VI.   A Festival Summer and a Baby

  Soon we started talking about the summer,  what to do and
  where to go.
   “I should love to take the older children to some of these
exquisite concerts and operas,”I said.  “After all, the Whole
world assembles here in Salzburg for the Festivals. Why don't 
we take advantage of it, too ? ”
  Georg  was  a little  doubtful  as  to  the pleasure this plan  
would provide,  but when he saw that I really wanted to attend
the Festivals,  he gave in  with  a somewhat  mysterious smile,
as if to say:“You 'll see...”


——————————(訳)——————————————————

     第6章.  夏祭りと赤ちゃん 

 まもなく私たちは夏のプラン、どこへ出かけて、何をするか
について話し合いました.
  「上の子たちを最高に素敵なコンサートやオペラに連れて行っ
てあげたいわ」と私は言いました.「何と言っても、ここザルツブ
ルクはイベントに関しては、世界の全てが集まるところですもの.
その機会を活用してもいいじゃない?」
 ゲオルクはこのプランがもたらしてくれる満足度については、い
ささか懐疑的ではありました.でも私がイベントに本当に行ってみ
たいことを見て取ると、何だか奇妙な笑みを浮かべて、折れてくれ
ました.まるで「今にわかるさ...」とでも言わんばかりに.

 

.——————————⦅単語⦆——————————————————

exquisite:(adj). extremely beautiful and pleasing; 
       very beautifully or lovely;delicate;very fine or beautriful. 

..—————————≪ひとこと≫————————————————

Festival はこのように大文字になると、「祭り」から少し意味が「催し」
に少し変化するようです.「イベント」と訳しましたが、英語のevent は
また「行事」っぽいイメージになるので、それほどいい訳とは言えない
みたいですが、まあこれでよろしく.

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1208番:アルト・ハイデルベルク(132)

2022-03-23 03:57:35 | 日記


アルト・ハイデルベルク(132)


𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌


—————————【132】—————————————————

(Die Musik spielt  » Ergo bibamus «,  die Studenten singen mit, das
Lied  klingt  durch  die Nacht  aus  einer ziemlichen Entfernung,
gedämpft. )

............Detlev: Hallo, das Lied !  Komm mit.  Du kennst das Lied ?.

Karl Heinrich: Nein.

............Detlev: Natürlich nicht.  Niemand kennt es.  Das Lied ist vom alten
.............................Herrn von Goethe.  Weißt Du, mein Junge, wo man die  
.............................deutsche Poesie studiert ?  Bei uns !   Auf den  deutschen
.............................Hochschulen ! 

...................................»Was sollen wir sagen vom heutigen Tag ?
...................................ich dächte nur:ergo bibamus !
...................................Er ist nun einmal von besonderem Achlag,
...................................Drum immer aufs Neue ——bibamus !  
...................................Er führet die Freude durch's offene Thor, 
...................................Es glänzen die Wolken, es teilt sich der Flor,
...................................Da scheint uns ein Bildchen, ein göttliches vor,
...................................Wir klingen und singen:bibamus !!«

............................. Dein Wohl,  mein Junge !  God save the king!  Auf die
...............................Freundschaft !

Karl Heinrich: Auf die Freundschaft !
                                
............Detlev: (ruft mit Donnerstimme).  Saxonia !  Hierher !  Alle !
.............................Kellermann !  Füchse,  mal eine Mütze her. (Nimmt einem die 
.............................Mütze vom Kopf, setzt sie Karl Heinrich derb auf.) So !
 


————————————— (訳) ————————————————

音楽は「ガウデアームス」を演奏.学生たちは音楽に合わせて歌う.
その歌は夜の闇を縫って、かなり遠くからも秘めやかに聞こえる.


デートレフ: おお、あの歌! 来なさいよ、一緒に.
...........................あの歌、知っていますか?

カール・ハインリヒ: いいえ.

デートレフ: やっぱり、知らないだろう.誰だって知らないさ.
...........................あの歌は老ゲーテ先生の作詩だ.君は知っていますか?
...........................ドイツ文学はどこで学ぶものなのかを?それは、ここ
............................私たちのところでですよ!このドイツの大学でです.

...............................「きょうというこの日のことを我々はどう思う?
.................................言わせてもらえればただエルゴ・ビバムス*を思うのみ.
.................................きょうという日は何と言っても特別な日だ.
.................................だから更に新たに「されば飲もう!」        
.................................きょうは開かれた門から、喜びを導き入れてくれる.
.................................雲が輝き、ヴェールが開かれる.      
................................そして僕たちに神々しい光景を見せてくれる.
.................................僕たちは盃を打ち合わせて歌う:エルゴ・ビバムス!

............................君の健康を!  君、乾杯! 君が代を! 友情を祝して!

カール・ハインリヒ: 友情を祝して!

デートレフ: (大音声で)ザクセン学生団!団員諸君!全員集合!
................................ケラーマン!新入生諸君、誰か学生帽をひとつよこし給え.
...............................ひとりの学生の頭から帽子を取って、カール・ハインリヒ
................................の頭にしっかりとかぶせる) よし、いいぞ!

.

—————————————《語彙》————————————————

ziemlich:(形/副) かなり(の) 
die Entfernung:(en) 距離
gedämpft:(形、過去分詞) ❶蒸した、ふかした、 
      ❷(音、色などが) 和らげられた、弱められた.
        gedämpfte Farben / くすんだ色
    mit gedämpfter Stimme / 声をひそめて     
hallo:(間) やあ、おおい、
die Poesie:❶[複数ナシ] 文芸、文学; ❷詩、詩歌
die Hochschule:(弱) 大学;単科大学
ergo bibamus:「されば飲もう」      
besonder:(形) 特別な
der Schlag:(変e)❶ 打撃、一撃、打つこと;❷時を打つ音
*) er:本来男性名詞を受ける人称代名詞だが、ここではHeute (副詞)を
   受けています.Heute は抽象名詞としては、文法上「中性名詞」 
      になりますが、具体的な「日付け」は Heute ist der Tag...等から
   類推されてか、「男性名詞」として受けるようです.    
nun einmal:事態が既成、既定で変更不可能であることを表す.
   「何と言っても~だ」「~であるのだから仕方がない」
   「そうしたものなのだから」     
von:~製の、~でできている;
    Diese Kette ist von Silber. / このネックレスが銀でできている.
    Heute ist von besonderem Schlag. / きょうは特別な時でできている.   
drum:darum  そのために、だから
aufs Neue:新たに;(auf は意図、欲求の対象を示す)
    この「新たに」は「新たなきょう」と「新たな酒」、どちらにも
    解釈できそうですが、訳本では「新たな乾杯」、「新たに飲もう」 
       「いざや飲まん」つまり直後のbibamus の形容詞とみています.
    尚、aufs neue となっている書もあるので、「新たな乾杯」「新たに
    飲もう」のほうに軍配をあげておきます.
führen:(他) 導く、案内する、もたらす、連れて行く
    [ある状態に] 至らしめる 
    この動詞の主語、er は「きょう」(Heute)になります. 
die Freude:(弱) 喜び                          
offen:(形) (戸、本などが) 開いている、
    die offene Tür / 開いているドア
Thor:方言綴り?→ Das Tor (E式) 門、門の扉         
*) Es glänzen die Wolken:雲は輝く;es は非人称で、自然現象などの仮主語
    Heute ist es sehr warm. きょうはとても暖かい.
    Es ist heute sehr warm.   同上    
der Flor:(e式) 紗(しゃ) 
sich⁴ teilen:分かれる、分け合う、共有する
es teilt sich der Flor:es は仮主語で、真主語はder Flor (紗).
   「紗」ですが、高地ドイツ語では「ヴェール」のことなので
    そのように訳します.「ヴェールが分かれる」というのは
   「左右にヴェールが開かれる」ということだと思います.  
Bildchen:Bild の縮小形 「光景」       
vor/scheinen:(辞書不掲載)恐らく名詞のVorschein を動詞風に使って
    いるのだと思います.だとすると、意味は、
   「出現させる」、「現す」、「出現する」、「現れる」など
göttlich (形) ❶神の、神のよぷな、神々しい、
            ❷素晴らしい、非の打ちどころのない
die Donnerstimme:(雷のような)大音声 
derb:[デルプ] (形) 頑丈な、がっしりした
 

———————————≪エルゴ・ビバムス≫————————————————

タイトルはラテン語だが、詩はゲーテ(1749-1832)が1810年に書きました.
CD、『ドイツ学生の歌ベスト・アルバム』の歌詞カードの1番を書き写します.
(本文の歌詞は3番に相当します.2番の歌詞もそのうちご紹介したいと
 思います)

      ERGO  BIBAMUS (されば飲もう)
Hier sind versammelt zu............................................ぼくらがここに集まったのは
löblichem Tun,...............................................................たたえられるべき行事のためだ、  
drum, Brüderchen, ergo bibamus !.......................それ故に、友よ、エルゴ・ビバムス!
Die Gläser, sie klingen, Gespräche sie ruh'n;..グラスがひびく、語らいはやむ
beherziget:ergo bibamus !....................................肝に銘じよう、エルゴ・ビバムスを!
Das heisst noch ein altes, ein tüchtiges Wort,...これは昔ながらの、有益な言葉だ、
es passet zum ersten und passet so fort..............最初の人にふさわしく、それに続く
...............................................................................................人々にもふさわしい
und schallet ein Echo, vom festlichen Ort,..........祝宴の場所から、木魂するのは
ein herrliches:ergo bibamus !................................声高らかなエルゴ・ビバムス! 
 

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1207番:ハイデルベルク物語(1)

2022-03-22 22:20:54 | 日記

ハイデルベルク物語


      ハイデルベルク物語(1)

                        
      GESCHICHTE
       VON
    ALT-HEIDELBERG


                1.  Karl  Heinlich

————————— 【1】————————————

  In Karlsburg* ,  einer kleinen Stadt  im Norden Deutsch-
lands,  lebte  in den achtziger*  Jahren des letzten Jahrhun-
derts*  ein einsamer Fürst,* der  nur  einen  einzigen Sohn 
hatte.  Den Sohn  eines Fürsten  nennt man  einen Prinzen,
und wenn er der älteste Sohn ist,  dann ist er der Kronprintz
oder  der Erbprinz.   Dieser Prinz,  von dem die Geschichte
handelt,  hieß  Karl Heinrich.


—————————— (訳)————————————

 カールスブルク——そこは北ドイツにある小さな町な
のですが、ここに前世紀80年代(1880年代)、たっ
た一人の息子をもつ孤独な君主が住んでいました.一人の
君主の息子は王子と呼ばれました.そして長男だったため、
皇太子、つまり君主のあと継ぎでした.この物語が扱うこ
の王子の名前はカール・ハインリヒと言いました.


——————————— 《語句》—————————————
                                           
Karlsburg:ドイツ北部の小都市という設定、こちらはハイデ
  ルベルクと違って架空の地名.同名の地名がドイツには
  複数実在するが、これらとは別.     
achtziger:「80年代の」.数字では 80er と書く.
des letzten Jahrhunderts:「前世紀の」.この場合は19世紀.   
einsamer:(形) ❶孤独な、さびしい、❷人里離れた、
   ❸人のいない、ここでは❶「孤独な」の意味 
Fürst:「公爵」「領主」「君主」「大公」.ドイツは1871年に国家
   統一.  
einzigen:(男性混合A格語尾) 
      <einzig (形)唯一の、ただ一つの    
nennt:(3単現) <nennen (A格をA格と) 呼ぶ、名づける、言う 
Prinzen:(男単A)<Prinz(弱)王子、皇子   
Erbprinz:(男)(弱) 皇太子、(王侯の)世継ぎ        
hieß:(過去3単) <heißen   不規則動詞(heißen=hieß=geheißen)
    (自) ~という名前である 
    (他) ~という意味である、を意味する
  Wie heißen Sie ? お名前は?
  Was heißen Sie ? どういうこと?      

 

———————————≪解説≫————————————————

この物語のもとになっているのはマイヤー・フェルスター
(1862-1934)が1899年に発表した小説『カール・ハインリヒ』
です.これが好評を博したため、これをもとに5幕の戯曲を書いた
のが、今学習中の『アルト・ハイデルベルク』です.
 そして元の小説から、私たち初学者のために、やさしく書き直さ
れたのがこれから読む『アルト・ハイデルベルク物語』です.『ア
ルト・ハイデベルク』と並行して読むのは楽しいと思って、スター
トさせました.
 学習はどうしても、難所にくると、投げ出してしまうものですが、
そうならないように、敢えて似たもの同士を並行学習する作戦を立
てました.

    


アルト・ハイデルベルク物語(2)


——————————— 【2】—————————————

 In der kleinen Zeitung*¹,  die jeden Sonnabend in Karls-
burg erschien*², stand eines Jahres im Monat April die Nach-
richt*³, daß der Prinz sein Examen am Gymnasium*⁴ bestanden
habe und daß er am 1. Mai auf ein Jahr* nach Heidelgerg*
reisen würde, um dort die Universität zu besuchen.  Dr. *
Jüttner, der acht Jahre Privatlehrer des Prinzen gewesen
war, sollte ihn begleiten*⁶. 


——————————— (訳)—————————————

 カールスブルクで毎土曜日に発行される小さな新聞にある年の
4月、王子が大学入学試験に合格し、5月1日、向こう1年間の
予定で留学のためハイデルベルク訪問することになった旨が載り
ました.8年間王子の家庭教師だったユットナー博士が同行する
こととなりました.

..—————————— 《語句》—————————————

*1) die Zeitung:(弱) 新聞、     
*2) erschien:(過去3単) <erschein (自) 現れる、出版される、
*3) die Nachricht:(弱) 知らせ、ニュース;(複) ニュース番組 
*4) das Gymnasium:(_s/複¹²³⁴Gymnasien) ギムナジウム
     9年制高等学校(小学校と大学の間の教育機関)
    das Examen am Gymnasium:ギムナジウムの卒業試験
     ドイツではギムナジウムを卒業すると、無試験でどこの
     大学にでも入ることができるそうです.
*5) bestanden:(過去分詞) <bestehen (他) (試験などに) 合格する 
           (bestehen=bestand=bestanden)
*6) begleiten:(他) (Akkに) 同行する


      
アルト・ハイデルベルク物語(3)


——————————— 【3】—————————————

 Einen Tag vor der Abreise wurde Dr. Jüttner zu dem
Fürsten gerufen.  Der Fürst sagte:„Der Prinz geht nicht
zum Vergnügen nach Heidelberg.  Ich wünsche,  daß er
fleißig studiert und ein geregeltes Leben führt. Haben Sie
mich verstanden ? “
  Dr. Jüttner war fünfunddreißig Jahre alt,  aber er sah
wenigstens fünf Jahre älter aus.


——————————— (訳)—————————————

出発の1日前、ユットナー博士は大公殿下に呼ばれました.
大公は言いました:「王子はリクレーションでハイデルベル
クへ行くのではないのです.王子には勤勉に学問に励み、規
則を遵守した生活をしてもらいたいのだ.おわかりいただけ
たかな?」
 ユットナー博士は35歳でしたが、いくぶんその歳より老け
てみえました.

..—————————— 《語句》—————————————

die Abreise:(弱、複稀) 旅立ち、出発      
der Fürst:(弱) 大公     
das Vergnügen:(単ノミ) 楽しみ、喜び 

 

     
アルト・ハイデルベルク物語(4)


——————————— 【4】—————————————

Er sagte oft:„Mein Unglück war, daß ich in dieses traurige Schloß 
kam.  Die Luft ist hier so schwer und dick, daß man kaum atmen
kann.  Früher war ich ein lustiger, freier Mensch, aber jetzt bin ich
krank.“

——————————— (訳)—————————————

博士はしばしば言っていました:「私の不幸はこの痛ましい城に
やって来たことだ.ここではとても空気が重たくて厚いので、
息をするのもままならない.かつては私も愉快で自由な人間だっ
たのだが、今では病人だ.


..—————————— 《語句》—————————————

das Unglück:(Eタイプ) ❶ (大規模な) 事故
         ❷(単ノミ)不幸、不運
traurige:(形)  悲しい
kaum:ほとんど~ない 
atmen:(自)  呼吸する、 (空気など⁴を) 吸い込む       
früher:(副) 以前、かつて、昔  
lustiger:➡ lustig (er = 男弱N):(形) ❶愉快な、陽気な
                  ❷おもしろい  
freier:➡ frei (er = 男弱N):(形)  自由な  
der Mensch (弱) 人間、人、 ein guter Mensch いい人
krank:(形) 病気の、

 

     
アルト・ハイデルベルク物語(5)


——————————— 【5】—————————————

 Dr. Jüttner trank sehr  gerne Bier,  aber weil er unglücklich
war,  trank  er zu viel.  Deshalb war  er sehr  dick geworden.
Er  litt  außerdem  an  Asthma  und  konnte  kaum  atmen.
Sein Freund,  der Arzt  Dr. Schneider,  sagte  zu  ihm:  


——————————— (訳)—————————————

  ユットナー博士はビールを飲むのが大好きでした.でも
博士は不幸な気持ちだったので、飲み過ぎをしていました.
それだから博士はずんぐり太ってしまいました.その上、
喘息にかかっていて、もう息をするのもたいへんでした.
友人のシュナイダー医師が博士に言いました:


..—————————— 《語句》—————————————
                
deshalb:(副) それゆえに、それだから
litt:(過去形) <leiden [an + Dat](病気³に)かかっている.
  Er leidet an Schlaflosigkeit. / 彼は不眠症だ.  
außerdem:(副) その上、更に             
Das Asthma:[アストマ](単ノミ) 喘息


..—————————— ≪感想≫—————————————

本編の戯曲『アルト・ハイデルベルク』を補う情報が学べて
たのしい学習教材です.尚、er を「彼」と訳すのが忠実な訳
で、独検などでは、そうしていただきたいです.ここでは日
本語があまり不自然にならないよう「博士」に変えました.
 

     
アルト・ハイデルベルク物語(6)


——————————— 【6】—————————————

„Heidelberg wird dir gut tun.  Da wirst du wieder apazieren-
gehen und Berge steigen,  und dann wirst du wieder gesund.“


——————————— (訳)—————————————

 「ハイデルべルクなら君にはいいだろう.そうすれば、
また散歩もして山登りもするだろう、そしたら再び健康
を取り戻すだろう.」


..—————————— 《語句》—————————————

tun:(他) [影響などを] 及ぼす; 基本的な意味=「する」
  Das tut nichts. / それはかまわない.
  Das Medikament tut seine Wirkung. / 薬が効果を発揮する.
Heidelberg wird dir gut tun:ハイデルベルクが君に(君の健康に)
            良いふうになるだろう.
  →ハイデルベルクに行くのが君の健康にはよいだろう.


アルト・ハイデルベルク物語(7)

第2章:ユットナー博士
 2. Doktor  Jüttner

——————————— 【7】—————————————

  Nach  seiner  Audienz   bei  dem  Fürsten  ging   Dr. Jüttner
auf  sein  Zimmer.    Er  freute  sich,   daß  diese  acht  Jahre
endlich  vorbei  waren.   Auf  dem  Tisch  stand  eine  Flasche
Wein.   Dr.  Jüttner   setzte  sich   in  einen  bequemen  Stuhl,
schlug  ein  Bein  über  das  andere*,    trank  ein  Blas  Wein  
und  faltete  die  Hände.


——————————— (訳)—————————————
  
大公殿下のところで謁見を済ませて、ユットナー博士は自分の
部屋に行きました. 博士はこの8年間がやっと終わったこと
を嬉しく思っていました.テーブルの上に1本のワインがあり
ました. ユットナー博士は
 


..—————————— 《語句》—————————————

die Audienz:(弱en) 謁見
auf:(A格支配で) ~へ;  auf ~ gehen ~へ行く   
freute sich:(過去3単)<sich⁴ freuen よろこぶ、うれしく思う.
vorbei:(副) 過ぎ去って、終わって.
  Der Schmerz ist vorbei. / 痛みはなくなった.
    Diese Mode ist schon vorbei. / この流行はもうすたれた.
  Mit uns ist es vorbei. / 私たちの仲はもうおしまいだ.    
bequem:(形)[ベクヴェーム] 快適な; ein bequem Atuhl / 座り心地のいい椅子、 
     bequeme Kleidung / 着やすい衣服               
setzen sich⁴+ 方向:~に座る;Anke setzt sich auf den Stuhl. / アンケは椅子に座る.
   「座っている」という状態を言う場合は「sitzen」を用いる.
schlug:(過去形) <schlagen 
schlug ein Bein über das andere:

 

 

 

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