神戸梟 3
今、台湾はオリンピック聖火の通り方で渦中にある。
時代が進み、中国もオリンピックが開催できるまでになり、大人の解決をみつけることであろう。
司馬遼太郎「台湾紀行」は、1993.7.2号からの週刊朝日連載で、亡くなる3年前の仕事である。
この本の現地取材の水先案内をしたのが蔡焜燦・サイコンサン、本の中では「老台北」・ラオタイペイとして登場する。
分かりにくい台湾事情は、この「台湾紀行」と「台湾人と日本精神」のふたつでよく理解でき、
聖火問題も台湾側の事情を応援したくなる。
この本では、日本人がもっていた「公」の心を書き記す熱い思いが印象的で、それと、
台湾人と中国人の決定的な違いは、「公」の観念の有無である。と言い切る。
一度販売中止となったこの本が、再び出版されて良かった。
この本はといえば、OB会報の編集長が携えていて教えてもらった。
昨秋から発信中の週刊「ジャズ雑記帖」にも熱が入っている。